今日、米国のイラク戦争は行うべきでなかったというのが、米国を含め世界の世論である。
その中、当然日本も自衛隊を派遣すべきではなかった。
当時外務省内で、自衛隊のイラク派遣を行うべきでないと主張し、退官させられたのがお真紀氏である。今日、天木氏を評価する人は、日本社会の一部に存在するが、復権しないままが、基本である。
他方、イラク戦争に自衛隊を派遣すべしとの論を述べていたのが北岡東大教授であった。彼は安倍政権で、理論的支援の中心人物となっている。イラク戦争時の歪みを今日まで日ッパンているのが日本社会だ。
以下、『日本外交 現場からの証言』の記述。
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イラク戦争――天木直人元駐レバノン大使の義憤
二〇一一年「三・一一(東日本大震災)」による「福島第一原子力発電所事故」が起こる前に、原発に対する警鐘を鳴らしていた
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21日発売『日本外交 現場からの証言』、正論を述べる人を排除する外務省①「脱原発のスイスを学べ」の村田光平大使
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21日発売『日本外交 現場からの証言』、正論述べる人を排除する外務省③日中関係の危機を予言し叱責された丹羽駐中国大使
コメント
イラク戦争の時、実に恥ずかしいことですが、私は朝日の論調を信じ込み、東京の米国大使館前で戦争反対のシュプレヒコールする人々を変人扱いしていました。でも今は違います。朝日もCNNも信じません。彼らの報道にアングロ・サクソン・イスラエルの陰謀が見え隠れして嫌なんです。
当時、天木さんがそういう英雄的な活動をされていたんですね。私、偶然にも、アラビアのロレンスを紐解いているんですが、ロレンスは情報機関に所属していながら天木さんみたいにライン上層部に意見具申したりしているんです。当時の中東政策がアングロ・サクソン・イスラエルの陰謀の世界の真っただ中にあっても、若いチャーチルやバーナード・ショウなんかしっかりロレンスを下支えしています。今の日本は包容力を持たなくてはならない最も重要な時期にあるわけですけど、逆にヒステリー化してガキみたいに矮小化、いや劣化しています。
安保法案を廃案に追い込むと同時に外務省を悪しきドグマから解放せねばなりませんね。
インスタントコーヒーの宣伝を信じると、天城山も落城したということになる。確かにそういうケースは多いが、だからといってダメになるというものでもないだろう。アングロ・サクソン・イスラエルの戦略は賢いようで間抜けなようで、でもやはりそれを乗り越えなければ魂がつながれてしまっている。ここがポイントだ。外務省を悪しきドグマから解放するというのはそういうことなのかな?さすがにものを良く知っている。
イラク戦争開戦から5年後、岡本行夫、藤原帰一、酒井啓子 三氏の「識者座談会」が毎日に載っていました-
岡本氏:「私は当初から戦争することはなかったとの立場だ。だが始まった以上、米国を支持するより仕方がない。当時は誰もが大量破壊兵器の存在を信じた」
酒井氏:「イラク南部サマワへの自衛隊派遣は『参加することに意義がある』五輪のようなものだ」
藤原氏:「戦争を起こさないために日本は何ができたのか。独仏のように公言できる立場にはない。ユーロがあり米軍に頼る割合が減った欧州と違う」
さーすが識者たち、頼もしい。岡本氏など、当時 私でも知っていたスコット・リッター氏の「証言」を知らなかったとでも言うのでしょうか?
こんな彼らの言葉から はたと思い浮かんだのが-
地方紙記者①:「また陛下は、いわゆる戦争責任について、どのようにお考えになっておられますか、おうかがいいたします」
天皇:「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしてないで、よくわかりませんから、そういう問題についてはお答えができかねます」
地方紙記者②:「原子爆弾投下の事実を、陛下はどうお受け止めになりましたのでしょうか、おうかがいいたしたいと思います」
天皇:「原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾には思ってますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私はおもってます」
やはり昔から日本の「主流」はどうしようもなく「どこかがおかしい」ままなのでしょう。
> そして言えることは、村田氏や天木氏や私は、古き時代の外務省のの空気で育っていたのだ。
外務省がエアコンなら、各国大使の方々は差詰め温度センサでしょう。孫崎さんら御三方は「高温危険!」のシグナル送ったのに、無視して一向に冷やさないエアコン...何処が故障しているのか真剣に調べもせずにウン十年も放ったらかしとは、本当におかしいですよ。
(ID:18367902)
日本社会における大きな問題は、「国民の民意」、「外交官の意見具申」、「学者の総意」など社会一般普遍的な考え方と、行政を執行する政治家、官僚との間に大きなブラックホールがあり、権益が渦巻いていることである。権益は人間の欲望を強く刺激する「」名誉」、「地位」、「お金」に満ちたものであり、多くの人が目くらましにあったように、誘導されていく。誘惑に打ち勝つためには、確固としたた自己の確立(宗教的信」が不可欠であるが、日本人にかけているものである。この点を強化する教育なしには、民主主義の議論が成り立たず、「体制の判断を正しいとする」間違いが起きることになってしまう。