G7が開催された。
最大のテーマは、G8として、メンバーであったロシアを巡る姿勢である。対ロシア政策では温度差がある。ウクライナ問題で、ロシア制裁を強化したい米英。これに対応して独仏は、ロシアとの対話を通じて、ウクライナの沈静化を図りたい。
経済ではギリシアの債務問題が懸案となっている。
これら重要案件2つをみてもドイツの出方がカギを握っている。
ドイツは米国に追随してはいない。独自の視点で外交を行い、米国の威光と関係なく、これを実施する力をつけてきた。
G7全体ではないが、メルケルーオバマ関係にも注目が集まっている。
A:事実関係
POLITICOは「オバマはメルケル引き寄せにすり寄り。スノーデン後、米独は関係改善に苦心(How Obama wooed back Merkel。After Snowden, the president and the German chancellor
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コメント
孫崎先生ご提供の「メルケルは、この行動は米国の世界に対する一般的な対応ー極度に狭い視野、プラグマテイズムの下でのモラルの放棄、素人的アプローチーを物語っていると受け止めている」という一節に私は希望を感じます。
このところ、私はもっぱら米国政治の邪悪性(いや極悪非道と言うほうが適切か)を追求しているものですが、そろそろまとめにかかっています。そんなところに「プラグマテイズムの名のもとでのモラール放棄」という新たな(私にとって)視点が浮かび上がってきました。この視点はカント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデッガー、アドルノ、そうそうたる思想家を生んできたドイツで育ったメルケルさんらしい認識ですね。
私の目が識別する限りでは、米国の邪悪性の核となっているのは米ネオコンなんですね。そしてその落としだねが西のポロシェンコと東のABEなんですよ。世界大戦を挑発の道具に使うのも厭わないネオコンに厳しく対決しているのが習近平とプーチンです。その媒介としてメルケルさんの良識があると考えると少しは世界平和の希望が見えてきます。
それにしても、I AM NOT ABE.はなかなか広がらない。NEWLY PRINTED YENの魅力が大きいのでしょうか。
(ID:18367902)
強いものは、強いがゆえに、いつも何かに脅えるという習性から逃れることができない。強いものの自己本能が電話盗聴などという身内さえ信じないという行動をとるということでしょうか。
米国の要注意国は、中国であり、ロシアであり、ドイツであり、日本なのでしょう。米国の仕掛けに対して、各国違った対応をしているが、ロシア、ドイツと中国、日本では大きく異なっている。ロシアとドイツは外交交渉ができており、必ずしも米国の意向通りものごととが進まない。一方、中国と日本は外交交渉というより、首脳会談さえ行われていない。異常な状況である。日中の関係で不思議なのは、安倍首相の中国非難は聞くが、中国首脳の日本批判を聞くことはない。中国の言っていることは、歴史認識の問題だけである。メルケル首相は有能な外交ができるが、残念ながら、無能ではないが安倍首相は外交能力に欠けていると言える。