孫崎享のつぶやき

G7,最大外交課題がウクライナ問題。米国国務省大混乱。国務長官にヌーランド反旗の下剋上

2015/06/09 08:55 投稿

コメント:6

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A:事実関係

1:Eric Zuesse論評「ケリー対部下ヌーランド(. Secretary of State John Kerry v. His Subordinate Victoria Nuland, Regarding Ukraine

5月12日、ケリー国務長官は、ポロシェンコ・ウクライナ大統領が“クリミアをとりもどし、ドンバスを勝ち取る”と述べたことに次のように述べた。

「私はまだ、テキストは見ていない。ただ本日そのことを聞いた。

 ただ、もし、この時期ポロシェンコ大統領がこのような軍事的活動に入ることを提言しているとすれば、我々は彼にこのような活動をしないよう再考することを強く要請する。それはミンスク合意を暗礁に乗り上げさせる。そのような活動がもたらす結果に極めて深刻な懸念を有する」

 5月15日、ヴィクトリア・ヌーランド米国国務省欧州・ユーラシア担当次官補は国務省報道部(

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コメント

はっきりしました。米国の権力の本質がネオコンであり、その理念の根本にブレジンスキーのユーラシア征服という空想があること。その空想の下敷きになっているのが、20世紀冒頭、マッキンダー卿が唱えた「クリミヤを占拠せよ」という古い古い大英帝国のスローガンです。その大英帝国にアヘン戦争でとんでもない目に遭った中国は米国にウインウインという平和共存を提案してきたが、米国は、はなから、興味を示しません。

80年前、英米はあろうことかヒトラーを使ってソ同盟の崩壊を図っているんです。でも失敗しました。それが第二次世界大戦なんですが、英米はその苦い経験に懲りずにこんどはNATOを使ってロシア崩壊を試みたのです。西ヨーロッパの良識とプーチンの賢い戦略とそれを後押しする中国の出現で戦線は膠着し始めました。

米国はあっちが駄目ならこっちという具合に南沙で中国を挑発しています。西欧と違って日本の現体制は自ら認めて憚らない武闘派極右政権。日本の民衆は早くレジームチェンジに取り組まないととんでもないことになります。こんな中、台湾の馬さんが米中の媒介を表明しました。私はこの馬さんの媒介に一縷の望みを託したいのです。

No.4 114ヶ月前

争いというのは自らの生存を賭けて行われるので避けられない側面はあるのでしょうね。そして敗北が明らかになるまでは決して自重などしない。負けても闘うのです。まるで太平洋戦争の日本ですね。

ネオコン包囲網が形成されつつあるのではないでしょうか?軍需用産業はどう見ても今の時代無用の長物です。どういう構図をしているのかよくわかりませんが、金融を含む現代の争いの中心に、この問題がある気がします。そしてむしろむちゃくちゃやっているのはネオコン側であり、どちらかと言えば追いつめられているのではないでしょうか。オバマがネオコンの軍門に下ったとは思いませんが、抑えきれなかったのは事実でしょうね。軍需産業の基盤はアメリカです。そのアメリカの大統領ですから、ネオコンじゃなくても中国やロシアの味方になるわけにはいかない。

そうですね。アメリカ頼りの日本の姿勢はわかります。そのことで中国を見下せる。自分の過去も忘れられる。中国とタッグを組むよりはずっと良い選択だと考える。アメリカにいいように利用されていても、中国に頭を下げるならアメリカと心中するというのでしょう。そんな国なら初めっから興味はありません。それは人間の選択です。

仲介などというアホなことを考えず、自分のことの準備でもしていた方がずっと賢い。仲介するつもりが自分が感情的になって相手のあきれられたりしてね。こちら側にかえってこなくてはなんにもならない。

No.5 114ヶ月前

米国は、軍事力、経済力に大きな格差があり、勝てる見込みのない戦争は、傍観者、後方支援にとどまる狡賢い国である。勝てると思っていたベトナムではひどい負け方をしてしまった。イラクの場合も同じである。勝てると思える戦争も勝てない。IS相手の場合は、勝ち負けを考えることなく、ただイラク人などを前面に立たせ、米国兵は前面に立たない。はっきり言って、米国は何を目的にISと戦っているのかわからなくなっている。こんなことばかりしていては、米国の評価、信用が落ちていくばかりである。米国にうまく操られ、テロとの戦いなどと勇ましく前線に立って戦うのではないかと日本の国民は疑心暗鬼になり、集団的自衛権が心配になり、支持が思うように伸びないようである。当たり前の話であり、だれが好んで戦場に出かけるというのか。最後の最後に日本のために戦うのであって、のこのこ中近東まで出かけ、米国のために戦うお人よしがいるものか、自民党はともかくとして、公明党は真剣に考えているのだろうか。

No.6 114ヶ月前
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