高浜原発3、4号機の再稼働をめぐり、福井地裁の樋口英明裁判長は14日、住民らの訴えを認め、運転を禁じる仮処分決定を出した。画期的な裁判であった。
ここで原発の再稼働で重要な論点を示した。「基準地震動」である。
「原子力発電所の耐震設計において基準とする地震動。地質構造的見地から、施設周辺において発生する可能性がある最大の地震の揺れの強さのこと。単位はガル。」
「基準地震動」を設定し、そこまで耐える設計をする。
逆に言えば、「基準地震動」を超える地震が起これば、原子力発電所はどうなるかわからない、つまり地震の起こる可能性が高いということである。
ここで福井地裁の樋口英明裁判長は次の判決を出した。
「基準地震動は原発に到来することが想定できる最大の地震動であり、基準地震動を適切に策定することは、原発の耐震安全性確保の基礎であり、基準地震動を超える地震はあってはならないはずであ
コメント
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テンペランスですな。技術者というよりジャーナリストかな?天秤というより方位磁針かな?判断は心の赴くままという訳にもいかないか。
そんなことを置いといて、ソロモンの偽証ではないけれど、判断するものの立場が傾いていては世界は歪んでしまいます。Everlasting NoでもYesでもいいし、その中間でももちろんいい。ただ感情に左右されてはいけない。欲望に左右されてもいけない。そういう判断がこの世界で効力を持つのなら世界は変えられる。もっともっと公平な立場にいる必要がある。
(ID:2197362)
落書きみたいになってきたが、Temperanceとはタロットの14番目のカードで相反する二つの原理を結びつける力を持つとされる。単なる自制というのではなく相反する二つの力を内包する世界をまとめあげる重要な役割を担う。原理主義は正しくても破滅する。外貨集めに奔走しても地獄の世界だ。要するに長い忍耐を伴う難しい役割なのだ。第天使ミカエルはその二つの世界を知り抜いている。すべてを知っているからこそ正しい判断ができる。神に似たものは誰だ?極端に走ったルシファーへの問いだ。
(ID:9443972)
>>4
ご意見ありがとう御座います。
我々も、好きな仕事だけをやっていられれば幸せですが、
技術者も倫理感を持つことは大切なことですね。
私の経験だと、工学系の人には、自分にも他人にも「嘘」のつけない、
愚直な方々が多く、根の悪い人はあまり見たことがありません。
しかし、組織の規模が大きくとなってくると、個人より組織の性格が
表に出てくることがあるようです。
昔に親父から聞かされた話なのですが、昔は特許戦争の時代でもあり、
勝つためには「嘘も方便」で運営していくのが当たり前だったとか。
管理者に昇格したものの、通常管理業務の他に、書類やデータの改ざん
といった仕事も任されたらしく、こんな仕事は嫌だといって、技術者に
戻してもたらったそうです。今はそんなことは聞かないようですが。
私は別に、綺麗事だけで世の中が上手く行くとは思っていません。
時には、必要悪と割り切った組織の運営も必要だと思っています。
家に帰ると「良いお父さん」であっても、会社や組織の一員となると
倫理的におかしなことであっても平然と仕事としてこなしてしまう。
「役が人を変える」「人が役に染まる」といったところでしょうか。