多くの国民は安倍政権では「アベノミクス」なるものが働いて経済がよくなると思っていた。

 衆議院選挙でもアベノミクス、経済浮揚を最大の問題とした。

 東京都知事選挙でもマスコミの協力で景気・雇用を最重点争点とした。

 それはアベノミクス、経済浮揚を述べれば選挙民が自民党に投票すると判断し、その通りに動いた。

 「魔法の杖」の効力がそろそろ消えかかかっている。

 第一に、多くの国民にとってはアベノミクスで豊かになっているという実感はない。それが数字で示された。

 18日付朝日は次のとおり報じた。

「13年の現金給与、実は減っていた 確定値で修正。2013年に労働者1人が月々もらった現金給与総額は平均31万4054円で、前年を73円下回り、過去最低を更新した。厚生労働省が18日発表した毎月勤労統計調査(確報)でわかった。

5日発表の速報では前年をわずかに23円上回り3年ぶりに増えたとしてい