ナチ関連の麻生氏の発言を聞いて、すぐ浮かんだのは橋下徹氏の発言の共通性である。

 両者に共通しているのは、タブー的なものを破る発言をする、それで人気を得るという手法だ。

 日本全体がお笑い芸人的になっている。何かショッキングな発言、行動をして、マスコミに報道してもらい、それを人気につなげる手法が政治家の中に拡散している。

 麻生氏の発言を見てみよう。

「護憲と叫んでいれば平和が来ると思っているのは大間違いだし、改憲できても『世の中すべて円満に』と、全然違う。改憲は単なる手段だ。目的は国家の安全と安寧と国土、我々の生命、財産の保全、国家の誇り。狂騒、狂乱のなかで決めてほしくない。落ち着いて、我々を取り巻く環境は何なのか、この状況をよく見てください、という世論の上に憲法改正は成し遂げるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない。

 ヒトラーは民主主義によって、議会