野坂昭如氏は一九三〇年生まれで、二〇一五年一二月に亡くなられた。
「黒の舟歌」をサングラスかけて歌う姿が野坂昭如氏である。
「男と女の あいだには 深くて暗い 河がある 誰も渡れぬ 河なれど
エンヤコラ今夜も 舟を出す ROW & ROW ROW & ROW 振り返るな ROW
おまえ十七 俺十九 忘れもしない この河に ふたりの星の ひとかけら
ながして泣いた 夜もある
あれからいくとせ 漕ぎつづけ 大波小波 ゆれゆられ 極楽見えた こともある
地獄が見えた こともある」
野坂昭如氏は破天荒な人生を送り、どこが核心なのか把握できない人であった。
一七歳のとき、下宿先の親戚の家で窃盗を働いて少年院に送致されたり、「元祖プレイボーイ」として脚光を浴びたり、小説「エロ事師たち」で颯爽と作家デビューを果たしたり。
他方で、日本レコード大賞作詞賞(1963年)、直木三十五賞(1967年)。講談社エッセイ賞(1985
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
-
日本製鉄のUSスチール買収案件、バイデン大統領「国内で所有・運営される米企業であることが不可欠だ」と反対表明。林官房長官「個別企業の経営に関する事案にコメントは差し控えたい」カービー戦略広報調整官「日本との関係を何一つ損なうものではない」
-
一覧へ
-
投票率 (73.33%、プーチン大統領87.8%獲得、ソ連崩壊後のロシア史上最高の結果、ロイター;「プーチン大統領、激しい競争もなくロシア選挙で圧勝」新たな6年の任期、全うすればスターリン追い越し、200年以上露で最長の在任指導者に。日本の報道何故支持、今後の影響の視点欠如
(ID:18471112)
> 彼は、戦争の時代、人々が如何に悲惨になるかを実体験として知っている。
そんな野坂昭如氏に「日本人の誰よりも世界中のバカな戦争を見てきた」孫崎さんだからこそ深く共鳴するのでないか。だが、それほどの経験など無い平凡な日本人大衆でも、野坂氏の警告に特に拒絶感を抱く理由など無いはずだ。しかし、日本が再び「バカな戦争」に突き進みかねない今日日、その歯止めになるはずの野坂氏、孫崎さん等を圧し潰そうという「力」は余りにも大きい。その「力」のトリガー自体はそこまで大きなものでないにしろ、「日本人大衆」という動物の特性によってレバレッジ効果が極めて高くなり、何倍ものパワーに化け、日本が「ヒョイとあの時代に戻ってしまう」こともカンタンに実現できてしまうのだろう。