安全保障と少し違うが、有名な言葉に「一人の生命は地球より重い」がある。1977年日本赤軍グループがムンバイを離陸直後、搭乗の日航機をハイジャックし、人質の身代金として600万ドル(約16億円)と、日本で服役および勾留中の9名の釈放と日本赤軍への参加を要求し、拒否された場合、または回答が無い場合は人質を順次殺害すると警告した。
 この時、として身代金を支払い、超法規的措置で獄中メンバーらの引き渡しを行った。日本国内では「テロに屈するな」という声はまだ主流ではない。 では今はどうなのだろうか。
 まず「ロシアは国際法を破ってウクライナを侵攻した。これは批判されるべきである」との声がある。それはその通りである。次いで、「ではどうするか」の問題である。
 軍事や制裁で、ロシア軍を侵攻全の所にまで押し戻す。有力な政策でありそうである。だが経済制裁は機能しなかった。制裁にもかかわらずロシアのGDPの落ち込み