映画「ショーシャンクの空にーThe Shawshank Redemption(ショーシャンクの赦し)、1994年公開」は、私にとって最も感動した映画の一つである。
たまたま、娘の置いていった本の中にスティーヴン・キングThe Shawshank Redemptionがあった。
作品としては、映画が素晴らしいので、感動するという点では映画の方が上であろう。
しかし小説は単に、あらすじだけが勝負ではない。筋の展開に加え、時々、重い言葉が盛り込まれている。
その中の一つに次の言葉がある。
「監獄では、権威ある立場にある者はみな主人になり、あなた(人々)はすべての主人の犬になる。たぶん、あなた(人々)も犬になったことを知っているだろう。しかし(囚人服の)灰色になっている他のみんなも犬なので、それはあなた(人々)にはそれほど意味をもっていないようだ。」
(In prison、it turns ever
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コメント
スティーブン・キング原作は多数映画化されているので、わたしでも多少はみたことがある。
しかし、これは映画を見たことはなかった(もちろん原作も)。
そこでまず題名を見てみると、
The Shawshank Redemption
だとのことだ。
原作の方は、
Rita Hayworth and Shawshank Redemption
らしい。
ここで考察するに、この
Redemption
が大事で、映画邦題の「ショーシャンクの空に」にはこの視点がまったく欠落している。
redeemは経済金融用語でもあるが、神学用語でもある。
Jesus Christ redeemed us from sin. イエスキリストは我々を罪悪から救った.
つまり、世俗法とは別の原理(神の法)で救われるという意味合いがある。
この場合の救いは贖いと言ったりもする。
ここであらすじをみると、主人公は無辜にもかかわらず刑務所にいれられ、
そこで世俗の法では裁かれていないワルの面々に虐待されたり利用されたりするが、
最終的には(神の計らいもあり)そこから解放され、ワルたちは報いを受けた、
ということなのであろう。
(神の計らいもあり)、と書いたのは、基本的にはキリスト教徒の米国民相手の小説だからだが、
ここを、(世俗法よりも超越的な原理で)、のように置き換えれば、
世界中の一部のヒトビトがお好みの論理になる。
ロシアのウクライナ侵略は世俗法では紛れもなく犯罪だが、ここのブログでも、
ロシア擁護のヒトビトは、孫崎さん自身をはじめ、
「世俗法では紛れもなく犯罪」という点をあまり直視しない。
そして世俗法よりも超越的な原理のはなしをする(話すヒトによって内容は少しずつ異なる)。
正月からくだらない議論はしたくないので、もう深入りはしないが、一つだけ言うと、
アンディはともかくも無辜であったらしい。
だからこそ、超越的な原理でワルのほうが裁かれるという点に、カタルシスがある。
しかし、ロシア(ソ連)は無辜だったのだろうか。
孫崎さんが今年何を紹介なさるか、楽しみにしていました。みてないのにどうこういうことはできませんが、「最も感動した映画の一つ」とおっしゃるわりには、是非ともみてみようとは思いませんでした。もっとも映画はあらすじよりも、細部の表現が大事であり、結局みてみるだろうとは思いますが。
私の中では、数年前にご紹介なさった、日の名残り(カズオ イシグロ)は確かに大傑作だったとおもいます。
>>17
わたしにとって、スタンドバイミーはレノンでなくウォーカーブラザースでした。
オリジナルはベン・E・キング。
それにしても、スティーブンキングが未読とはある意味
うらやましい。
これからたのしみが山ほど残っています。
わたしは数十冊は読んでいますが、彼の作品はホラー・テイストのものと
文学テイストのものがあります。
わたしの評価では前者の最高傑作は、The Stand、後者はグリーン・マイル。
それは強いて言えばであってキングの作品はハズレがなく傑作だらけです。
(ID:18367902)
見出しを見ると、ご主人様と隷属者という構造社会「監獄」であるが、最後を見ると「美しく青い海の浜で悠々自適の生活を送っている」。多くの人が自分の人生と対比すると妙に納得できるのではないか。
監獄(社会)では、ご主人様(為政者)と「犬」(国民)の関係であるが、能力的に秀でておれば(官僚)、ご主人様の手足になる事が出来、出獄後(退職後)は、「美しい海の浜で悠々自適の生活を送ることができる」というのは、現実の日本を明示しているといえる。