中庸左派 のコメント

 若い頃にデモ行進でジグザグデモをして、ワザと機動隊を挑発する行為に違和感があった。

 デモ指揮の先輩からは、権力が作ったルールからどう逸脱するか、それが大事なんだ、と言われた。私自身は逮捕されるわけにはいかなかった。就職を天秤にかけていた。だいたい、機動隊を挑発する行為のどこが「革命的」なのか、と考えていた。

 新型コロナワクチンへの同調圧力が酷いこの社会にあって、我が家は少数派を選択した。 

 平々凡々たる人生という意味で「圧倒的多数派」を密かに自認していた自分が、少数派に「転落」した。少数派というのはストレスだな、と実感している。

 監獄を社会に例えるなら、真の「囚人」とは、監獄のルールからも逸脱した者ではなかろうか?囚人だとしても、監獄のルールからの逸脱を辞さない自らのルールに従うものは、或いは自由を勝ち取ることができるのかもしれない。

 とはいえ、そこで問われるのは、普遍的な哲学だろう、と戒めている。自分のアタマで考え続けることしかない。

 このテーマでは、桐野夏生さんの「日没」という小説もおすすめです。

No.12 21ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細