孫崎享のつぶやき

本『平和を創る道の探求』②外務省時代の先輩に枝村純郎氏氏「外交は価値観の違う世界、しょせん灰色で、はっきり黒と白で割り切ることができない。あるいは善玉と悪玉だと言い切れない、いつも51点をめざし48点、49点になることを避けるのが外交の役割」。

2022/05/22 06:50 投稿

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コメント

そういや、クリミアも、孫崎さんはロシアによる侵略支持でしたよね。
https://dot.asahi.com/wa/2015041600027.html?page=2

そもそも孫崎さん自身が今回記事の意味での「外交」など信じてないようにみえます。あるいは、「戦争も外交の延長だ」という意味での「外交」を信じているというべきか。

No.19 24ヶ月前

これはわたし以外に言ってるひとをわたしはみたことがないので、どのくらい通用するものなのかわからないのですが、

ロシアは近代市民社会秩序の根幹がわかってなかったんじゃないかとおもいます。その淵源はやっぱりロシア革命しちゃったことかなと。そしてソビエト崩壊のあとは、産業をおこしてまじめな近代市民社会をつくろうとはせず、支配層が金持ちになることと、軍事力に全振りしちゃった。
どういうことかというと、たとえばクリミア。これなんかは、欲しいのなら、侵略で奪うのではなく、カネをはらって借りればよかったんですよ。99年間とかね。親露派政権のときなら簡単にできたでしょ。現金がないなら、東部地域のロシア系住民をロシア国内に引き取ることを代金代わりにするとかね。強制移住はロシアの得意技。
なお、ロシア語話者は東部に多いけど、ロシア支配を積極的に歓迎しているのは、おおむね戦後にやってきた人々であり、住民ではあっても少数民族ではありません。

こういうのが今回の意味での「外交」なんじゃないですかね。西欧社会も、所有権とか領土を奪ってくる相手には怒りますが、一方で契約を守ることには神聖な価値がある。

しかしそういう発想すらロシアにはなかったんじゃないかと。この点では中国のほうがはるかにアタマがいいとおもいます。

No.21 24ヶ月前

「ウクライナがNATO加入するとロシアの安全保障がおおいに侵害される」論にしても、孫崎さんがどういうおつもりかはともかく、われわれは、具体的によく考えてみないといけないとおもいます。

NATOがいったいウクライナのどこにいつモスクワ向け核ミサイルを設置するんですか?具体的なはなしを孫崎さんがしているところをみたことがない。

一方、このたびのフィンランド・スウェーデンのNATO加入への動きに対して、ロシアはカリーニングラードに核ミサイルを設置するという威嚇をしています。
https://www.asahi.com/articles/ASQ554VV3Q55UHBI01L.html
核ミサイルは、ベラルーシにもたぶんおけるし、クリミアにだって必ずおける。そのほか潜水艦にもおける。ロシアには対抗手段はあるんですよ。NATOがウクライナに核ミサイルをおいたら、かえってNATOの首が締まる。つまり、ウクライナがNATOに加入しても、ロシアはたいして痛みがないということです。

では「ウクライナの側の論理」はなにか。これはわたしの想像で、ウクライナ要人がはっきりいっているところはみたことがありませんが、「最後の切り札」です。最後の切り札くらいもってなきゃ、核兵器を放棄させられたいま、ロシアがあぶなくてしょうがない。もちろんウクライナはNATOに簡単に加入できないことくらいはわかっている。事実、戦前、加入に向けて汗ばんでたのはウクライナだけでしょ。それ自体がロシアに対する演技で、ウクライナも本当に加入できるとはおもってなかったとおもいますが、まあ、プーチンの心理(これを口実にウクライナ全土を支配する)を読み違えたのは、ウクライナ側の失敗でした。

でもこれで、ウクライナは本当にNATOに加入できるかもしれませんよ。相手の「最後の切り札」をきらせないというのは、今回の意味での「外交」の基本だとおもいますが、どうでしょうね。

No.23 24ヶ月前
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