孫崎享のつぶやき

一構想(未確定)、アフガニスタンと新疆ウイグルの相関関係を考える。米国の最大の敵は中国。この中国を揺るがす最大の弱点はどこか。新疆・ウイグル。宗教・民族の独立運動。タリバンの制圧でアフガンは「テロ集団」の温床。かつて対ソ連揺さぶりの為の戦略

2021/08/22 07:54 投稿

コメント:8

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  何故、20年も戦ってきた米国が、バイデン政権になってアフガンからの全米軍撤退を決めたのであろうか。
 ベトナム戦争は米軍が完全に敗北し、北越軍がサイゴンを完全に軍事的に制圧する中で起こった。アフガンにおいては米軍はそこまで追い込まれていない。
 先ず第一に、バイデン政権は金融資本と、軍産複合体の支援でできた政権である。大統領選挙時9月、489人の安全保障関係者がバイデン氏支持、大統領批判の書簡に署名し発表、元将軍、元国防長官、元CIA長官ら」の動きがあった。バイデン大統領がこれらのグループの意思を無視してアフガン撤退を考えたとは思えない。つまり、アフガン撤退は軍産複合体の選択であった。ではなぜか。
 第二に米国安全保障政策上の最重要課題は何か。中国と対峙することである。
 今日、中国の最大弱点は何か。新疆ウイグルの民族主義とイスラム教である。
 これを思ってアフガン情勢を見ると全く異なった図式が

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コメント

中國の鎖国体制・共産党先祖返りの政策を見ていくと、米国の性急なアフガンからの引き上げは、正当化できる。

中国の動きに対応した米国のアフガン行動とみなすことができる。

北京オリンピックが微妙に影響してくるのでしょう。

No.6 38ヶ月前

「一構想(未確定)」とおっしゃっている。たしかに、願望レベルで、このようなことを考える米側政策立案者はいるだろう。
しかし、米がこうしたことを本気で考えるなら、せっかくアフガン内部につくった橋頭保を捨てるはずがない。

それにまた、米なんかのおもうようになどならないからこそ、原理主義なのである。米を中(露)にかえても、まったく同じで、
中国も願望レベルでは米に対してこうしたことを考えるだろうが、相手が原理主義者であれば、思うようには動かないだろう。

タリバンはパキスタンの傀儡政権のようなものだから、中国はパキスタンを通じてタリバンをコントロールしようとするだろう。
その過程で前政府支持者への虐殺もタリバンに認めるかもしれない。いま中国がミャンマー軍を通じてミャンマーをコントロールしているのと似た手法だ。

しかし中国にとってほんとうの敵は全世界からアフガンに集まるであろうジハード主義者であり、かれらがここに再び「第二イスラム国」をつくることだ。
そうなれば、米露中すべてにとって危機なのだ。米露中、このなかのどれ一つとして、今までイスラム教徒にろくでもないマネをしなかった国はない。

米露中は、「協力して」アフガンを「第二イスラム国」の土地にしないように動くだろうというのが、もっとも普通にありそうなシナリオだとおもう。
ただ、実際に実行するのは中国にならざるをえないだろう。

わたしとしては、ジハード主義者にぜひがんばってほしい。かれらが北京で大テロをおこす日を楽しみにしている。・・・とおもったが、
考えてみると、中国共産党が人民にやっているのが、そもそもテロみたいなものなのであった。

No.7 38ヶ月前

1 最近孫さんはアフガンのメルマガが多くなったね。
2 それにしてもわずかの常連さんが、コメントを読まなくてもわかる、コメントで読む気がしない。
3 愛読している田中宇さんのメルマガの方がずっといい。
歴史はすごいスピードで変化しているのに、失礼ながらブログも何年も前の認識で笑える。前に購読していた天木直人さん
は孫さんを尊敬されていいたとおもいますが、少し認識がちがうように思いますが間違っているのかなあ
テロについて、ISの正体はもうわかっているのになあと思うのに、まあ半年1年たてばもっとはっきりする。

No.8 38ヶ月前
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