ノリーナ・ハーツ著、『THE LONELY CENTURY なぜ私たちは「孤独」なのか』(ダイヤモンド社、2470円)
・孤独と不寛容の政治のつながりを初めて指摘したのハナ・アレント。
・アレントは『全体主義の起源』の最後に驚くべき要因に目を向けた。孤独だ。
 全体主義の根底には孤独がある。それは人間にとって最も極端かつ絶望的な経験の一つだ。全体主義の追随者の最大の特徴は残虐性や時代遅れの考え方ではなく、孤立と、普通の社会関係の欠如にあるとし、社会に居場所のないと感じる孤独の人々は、自己のイデオロギーに捧げることにより、生きる目的と自尊心を取り戻すのだと指摘した。世の中に全く所属しない経験こそが全体主義の本質であり死刑執行人と犠牲を生み出す準備過程なのだ。
・孤独はしばしば経済環境の悪化と結びついている。
・近年、これほど多くの人が選挙でポピュリストに票を投げてきた大きな理由は孤独だ。
・苦しい時、ト