菅首相は12日、来月前半に米ワシントンを訪問し、バイデン大統領と直接会談する意向を表明した。対面で会談する最初の外国首脳として迎えられる見通し。
さて、米国からみた「同盟国」(米国から見た勢力下にある国)とはどんなものか。
グレアム・アリソン(1940 - )はハーバード大学ケネディ行政大学院の初代院長である。特徴は、パブリックセクターにおけるリーダージップ育成にある。第一期クリントン政権の政策担当国防次官補として、対ロシア(旧ソビエト)政策を担当した。従って、米国のワシントン、学界での最も権威ある人々の一員である。
彼は2020年3月号『フォーリン・アフェアーズ』に「新しい勢力圏と大国間競争」を発表したが、ここでの「同盟国」の位置づけを見てみよう。
・勢力圏とは、「自国の影響下にある地域で、他国が服従することを求めるか、支配的影響を行使できる空間」のことだが、「(冷戦後の)アメリカがそうし
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米・日・豪・印のクアッド始動。北朝鮮関係で米軍依存の韓国が不参加の不思議さ。韓国は「特定の国を排斥、牽制のための排他的地域構造は作ってはならない」との見解。背景に経済。韓国の対中輸出は米・日・豪・印すべてを合わせたよりも大きい。構造の変化進行。
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菅首相は来月前半に米国を訪問し、バイデン大統領と会見する予定。この姿は古代そっくりだ。日本の前身「倭」の五王(天皇)が歴代使いを中国へ、貢を修め、遠方からの忠誠のこころざしを示し、倭国王と認められる行動を繰り返している。
コメント
1、米国からみた「同盟国」(米国から見た勢力下にある国)とはどんなものか について
ある種の政治学の議論の仕方で、覇権国とか覇権国の同盟国、勢力圏といった用語について、抽象的に定義したうえで議論しているものである。たとえば、気体の性質について理想気体を想定してその性質を調べたうえで現実の気体に議論を還元するのと同じである。
なので、そういう議論のしかたがされているからといって、ただちに現実に米国が日本をそうみていると考えるのは、拙速的な議論であろう。あるいは、この議論では、中国もロシアも同盟国をそのようにみているというのが前提になっているといってもよい。
とはいえ、実際にそうみている米国人がいるかもしれないし、日本も米国との同盟にいかなる甘い考えを持ってもならないのは勿論である。
そして、「今後は悲劇的になっていくだろう」とあるように、米国が弱体化し中国が日本を脅かす世界は、日本にとって悲劇ぶくみの難しい対応が迫られる、さらに甘くない世界になる。
2、内政不干渉について
安易に「内政不干渉」などと踊り狂うヒトビトは、
【われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。】
という文章を、たぶん知らないのであろうな。
この文章は、【日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。】と続く。これは日本国憲法前文の最後の部分である。
つまり、安易に「内政不干渉」などと踊り狂うヒトビトは、反憲法的な人格の持ち主ということになるだろう。
もちろん、なんでもかんでも対等な主権国同士が相手国の内政を問題にしていいわけではない。しかし問題にしていい場合があり、それが「人道に対する罪」が犯されている場合であり、だからジェノサイド認定が問題になるのだ。
じっさい、「内政不干渉」などと踊り狂うヒトビトでも、ヒトラーの犯罪や、インディアンの虐殺は問題にするが、問題にすることそのものは誰も問題にしない。それらが人道に対する罪だからだ。
ダブルスタンダートは許されない。
臓器抜き取りや不妊手術を認めないヒトビトも、強制収容所を認めないわけにはいかない。衛星写真もあるし、中国政府そのものが強制収容所をみとめている(再教育施設という名前だが)。もし日本に、「高齢な反憲法的な人格の持ち主」を再教育する施設ができて、数万数十万レベルで人々が連行され、いつになっても帰ってこないなんてことがおきたら、と考える想像力くらいあってほしいものだ。
3、共産党について
日本共産党が武装闘争を捨てたのは、六全協(1955)でのことだ。それまでは、中国共産党やソ連の共産党が日本共産党に影響を与えていたのだが、日本の大衆にまったく武装闘争が支持されないことが総括されたわけだ。くだらない小説を書くヒトビトには困ったものだ。
最近の日本共産党が中国に厳しいのは、(極端な言い方をすれば)中国からカネをもらって豪邸に住んでいる不破の権力が、とうとう落ち目になり、志位がようやくまともなことを言い出したからだというのが通説だ。
4、changeさんについて
わたしも反米ですが、それは反DSという意味に近く、中国のための反米に日本を巻き込もうとしているヒトビトとは違います。どうかそこはご理解ください。
世の中にはいろんな人々がいて、わたしのように、同調圧力に対して、やられたらやり返す人もいれば、そういう場そのものが耐え切れない人もいます。もし本当に去られるのなら、どうかこれからもお元気で。
5、グアムについて
中国空軍がアンダーセン空軍基地を攻撃しているイメージ動画はなかなか迫真的でしたね。
やはり「内政干渉」が分水嶺ですね。「自分たちの主張が正しい」だから正義のために「悪い国に内政干渉しよう。
ついでに転覆しよう」戦争が好きな人は友達になれませんね。
ソ連は「万国の労働者は団結して資本主義国は倒せ」西側諸国は「悪魔の共産主義国を倒せ」まあ冷戦で済み、核戦争にならなくて良かったです。
父親が戦死した人間として可愛い子供や孫は戦争無縁の人生をおくらせたい。
戦争好きの人は戦争ゴッコを、どこか違う星でしてほしいですね。
火星でどうですか?
>>6
バンドン会議ですね。1954年に中国周恩来が非同盟中立 内政不干渉「米ソ両国から」すごいですね。
スターリンが死に朝鮮戦争が休戦。このまま行けば歴史が・・・。残念「アメリカは張り子のトラ」の勇ましい
毛沢東が・・・劉少奇 鄧小平 周恩来は「実権派 資本家の回し者」子供の紅衛兵を利用して長年の仲間を追い落とす。しかし生き残った鄧小平が1949年の建国の暫定憲法「人民共和国」「国家資本主義」今やっと判った。「内政不干渉」は年期が入っている。挑発にのらず、後進国のみならず先進国の期待もよろしく 残念なこと
に戦前治安維持法の中 命をかけて戦った日本共産党が今「香港に自由と民主主義を」姿をみて・・・
川上貫一さんが「自民党は共産主義は自由がないと言っています。貧乏人の我々は腹の足しにならんニセの自由より、お米が欲しいのですよね」といっていました。
タンさん また私の知らない歴史の事実をコメントしてください
(ID:19005377)
菅氏の米国訪問について私には既視感があります。
1895年の日清戦争後の三国干渉、それに続く日英同盟の時代です。三国干渉はアングロサクソン以外の帝国主義の国であるロシア、ドイツ、フランスが中国と言う美味しい市場を独り占めするなと日本にいちゃもん付けたのです。その後、日英同盟が締結され、アジア人として初めて列強の一員として日本が認められたのです。
当時、中国は阿片の大市場だったのです。阿片の供給はアングロサクソンが殆ど独占し、その根源的利潤は莫大でした。アングロサクソンが日本をその利潤確保のガードマンとして使いたくなるのは当然のことでしょう。
バイデン氏は日本の菅氏をおだてて中国にぶつかるのを期待している筈です。英国のロスチャイルドが日露戦争をファイナンスして、日本をロシアにぶつけたみたいに。
孫崎先生の文章の下から二行目の「基本的自由を擁護するアメリカ主導の国際秩序ヴィジョン」は、どう考えても、「コカインやヘロウインを販売することを半ば公然と容認し、CIAとMI6とモサドが取り仕切る国際秩序ヴィジョン」と言う風にしか聞こえて来ません。
100年以上も、ヘロウインの原料たる阿片を大量にアングロサクソンによって売り込まれ、苦しんだ中国が米国が唱える「基本的自由」を受け入れることは絶対にないでしょう。