核兵器の出現は戦略を一転させた。キッシンジャーの『核兵器と外交政策』の説明が核心をついている。
「熱核兵器の保有が増大することによって、戦争があまりにも危険なものと言わないまでも、少なくとも割の合わないものにさせる一種の行き詰まり状態を作り出している。それはもはや、戦争が考えられる政策追求の手段ではないという見識である。」
核戦略の核心は相互確証破壊戦略である。図で見てみよう。
ソ連 → 米国(完全に破壊される)
先ずソ連は米国を攻撃すれば、米国は完全に破壊される。
米国 → ソ連(完全に破壊される)
米国がソ連を攻撃すれば、ソ連は完全に破壊される。
この状態の中、米国・ソ連とも最初に攻撃したら、相手を打ち負かせる。量・質の点でどちらが比較優位にあるかは問題ではない。最初に攻撃した方が勝ちだ。大変に危険な状況である。ある日、ソ連が「米国を攻撃しよう」と
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戦略⓷ノーベル経済学賞シェリング「”勝利“は、敵対者との関係ではなく、自分自身がもつ価値体系との関係で意味。相互に被害を被る戦争を回避する可能性がわずかでも存在するならば、紛争の要素とともに、相互譲歩の可能性が重要で劇的な役割を演じることになる」
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戦略⑤「ウェストファリア条約体制」という概念:最後の宗教戦争(プロテスタント対カトリック)で正義を貫く事より犠牲の大きさを考慮し戦わない枠組み作り、これが第二次大戦後国連憲章に引き継ぐ。だが米国はブッシュ(子)政権後、自己の正義のために軍事力使用。
コメント
>>14
なんて楽観的なのでしょう。
あの東日本大震災で交通網は寸断されかなりの重病患者は
取り残され、それに対して中国がら病院船の派遣の申し出があったのです。
中国の病院船はとても多機能でヘリも救急艇も備えています。
重症患者にはそれこそ天の助け。
菅直人はそれを断りました。
そして多くの死者が出ました、患者の中から。
菅直人は人でなしです。
自分の中の中国への恨みで、同胞が死にゆくのを座視しました。
そしてトモダチ作戦。
このなひどい行為を誰も非難しない。
自民党も読売も産経も。
民主党の悪口を言うのが大好きなのに。
changeさんも言わない。
日本はこの先落ちて行くのみです。
菅直人は取り残された重症患者に中国に助けてもらうよりも
死ね、といったのです。
多くの日本人がそれに同意しているのです。
このな国にまともな将来が?
>>17
確かに、なしさんのおっしゃる通りです。悲観的にならざるを得ませんね。
(ID:22991601)
「米国がソ連に対して核兵器の分野で圧倒的優位にたっていた時には別の戦略が採用された。この過程を見ることは、米国が中国の核兵器にどう対応していくかを示している」。
今、何が恐ろしいかといえば、米国が対中国に対して核の使用を「考慮」しているのではないかということだ。