従来の戦略論は戦争で「如何にして相手を完全に破るか」を考える学問だった。その流れの中に、代表的戦略家クラウゼヴィッツがいる。ドイツの戦略家クラウゼヴィッツは「戦争とは相手にわが意志を強要するために行う力の行使である」「この目的を確保するために我々は敵を無力にしなけれならない」と指摘した。この流れをくむモルトケ(プロイセン王国の参謀総長)は「敵国政府のあらゆる戦力の根源すなわち経済力、運輸通信手段、食料資源、さらには国家の威信すらも奪取しなければならない」と指摘している。クラウゼヴィッツやモルトケは「戦略とは相手国の完全破壊を目指すもの」であることに何の疑問も抱いていない。しかし、「その過程で味方がどれ位の被害を得るのか」「この被害が得るものと目指すもののバランスがとれているか」の判断が欠けている。第一次世界大戦時、ドイツ軍では、クラウゼヴィッツ、モルトケの戦略論が支配的だった。そしてドイツ
戦略論②クラウゼヴィッツ「戦争とは相手にわが意志を強要する為に行う力の行使「この目的を確保する為に敵を無力にしなければならない」。モルトケは「敵国政府のあらゆる戦力、国家の威信すらも奪取」。核時代自身も耐え切れない被害を受け、脱クラウゼヴィッツ
- 登録タグはありません
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
新着記事
- 健康寿命が長い人は「脚力」「バランス力」「柔軟力」「握力」が高い。「脚力」は歩くための筋力。特に鍛えたいのは、尻や太ももといった下半身の大きな筋肉。歩く、立つ、座るなど、生活動作に大きく影響。 「バランス力」は転倒しないための筋力。ペットボトル開けられないは要注意。 2時間前
- 全国高校駅伝 男子予選会、佐久長聖(長野)が優勝争いの最右翼(毎日)地区予選①大牟田2.03.25、②仙台育英2.04.00③八千代松陰5000m。平均タイム①佐久長聖13.56②仙台育英14.04③学法石川、女子神村学園(鹿児島)、仙台育英(宮城)、大阪薫英女学院の「3強」(毎日) 1日前
- 『私とスパイの物語』出版の顛末。よく出版できたと思う。ワニブックスの川本悟史氏に心から御礼申し上げます。当初の出版予定社社長より「この本は読者がつきませんよ」。つまり出版しない意思表明。困りました。この本には山上氏に夜殺害を否定する「安倍晋三元首相の殺害問題」が入っている。 2日前
- 欧州経済の終末、停滞、競争力の低下、トランプの難題。大陸は「存亡の危機」に直面。 EUがイノベーションの砂漠になっている。欧州の首都はすでに、税収が減少する中、急増する赤字の抑制に苦戦している。その結果として、極右と左派が体制を攻撃する機会を捉えて政治を急進化させている 3日前
- 米国世論調査、問「コロナワクチンは最も致死性の高いワクチンか」答え米国全体yes27%、民主党支持者yes17%、共和党支持者yes40% 4日前
コメント
コメントを書く(ID:19005377)
確かに核戦争は大国間では起こらないでしょう。しかし、問題は米国の支配層がセシルローズや古くはスペインのピサロの持つ強欲をしつこく胸にしっかり抱いていることです。彼らは21世紀になって共生を否定する為に「テロとの戦い」というヴァージョンを作り上げたのです。このヴァージョンではクラウゼウイッツ論は通用しません。このヴァージョンの成果としてアフガニスタン、パキスタン、中東ではイラン、イスラエル、トルコ以外の諸国、北アフリカではモロッコ、アルジェリア以外は無政府状態になってます。
この「テロとの戦い」のヴァージョンに於いては新たな理論が不可欠です。クラウゼヴィッツは物理学で言えばニュートン力学です。それに代わる量子力学的戦争理論が求められているのです。勿論、新しいヴァージョンの戦争を仕掛けたのが米国ですから量子力学的戦争理論が米国にはあるんでしょう。
米国は21世紀のテロとの戦いで一応の成果を上げたのです。巷で噂されるイランをどうするか?米国は何もしないでしょう。イスラエル安泰が確保されているから何もしないのです。
米国にとって最大の懸案は中国の支配です。まともに戦えば、米国が消滅する。従って、量子力学的戦争論が登場するでしょう。中東のシリアを痛めつけているようなずるいやり方です。私の単なる想像だが、日本人の大半が拘る尖閣奪取が取り上げられるでしょう。ただ、どのような形で戦争が中国に対して行われるか量子力学的なものに全く疎い私には分かりません。
量子力学の分野でも世界の最先端を驀進している中国は軍事面でも怠りないでしょう。マレーシャのマハテイールさんが「米国は戦争が好きだ。日本は米国の誘惑に気を付けろ」と忠告してます。でも、自民党は私同様頭が悪いから分からないのじゃないかと本当に心配してます。
米国が仕掛ける量子力学的戦争で中国が圧倒的なスマートさで米国を駆逐して貰いたいと願うばかりです。戦争大好きなバイデンですから日本が最前線になる可能性はとたも大なのです。
(ID:18367902)
トランプ大統領とプーチン大統領間の米ロ戦略核兵器削減条約が棚上げになっている。
米国内では、トランプ政権からバイデン政権への政府内の「国防総省行政管理予算局」当局者間の移管手続きが休暇に入ったということでストップしている。この条約は「恐怖の均衡」を保ち一触即発を避ける重要な役目を担っており、来年2月5日には失効してしまう。
抜本的には米ロだけでなく中国も参加していかなければならないが、現在の米ロ保有数各々5,000発に対し、中国は320発程度想定されている。中国は米国が中国の保有数と同一水準になれば参加するといっている。中国を含めた交渉は簡単ではなく、目下においては、米ロの1年現条約の延長は成立させなければならない。
トランプ政権がまとめられなかったのを棚に上げて、バイデン政権の交渉体制整備を妨害するトランプ大統領は何を考えているのだろうか。中国とかロシアが何か仕掛けたら戒厳令を敷いて政権の継続を図る策略を考えているのかと疑いたくなる。
1月20日まで何事もなく米国の政権移行がスムーズに行われていくことを期待したい。
(ID:19005377)
>>3
中国とかロシアが何か仕掛けたら(トランプが)戒厳令を敷いて政権の維持を図る戦略を考えている?
仮定は自由ですが、荒唐無稽。その可能性は全くありません。何故なら、
トランプは
1.白人による50州の専制支配だけが彼の願望です。中・露は「トランプには恫喝だけで牙が無いこと」を見抜いています。
2.国際的にはイスラエルの安泰を確保することに異常に拘っているだけ。
ですから、トランプは今後4年間選挙運動をしっかり行い、次期大統領を狙っているだけです。
ロシアや中国には米国を攻めたり、征服するなんていう原理も無いし、野心も無いですよ。ならず者が跋扈する米国ですし、人種的に複雑で、内部事情はメキシコやコロンビア並みに混沌としてますよ。そんな国に誰が興味を示しますか。余談ですが、このような米国ですから、プロレタリア革命が起こらないのが不思議な状況です。