本を整理していたら、水野敬也著『人生はニャンとかなる!』が出てきました。70才の誕生日に子供がプレゼントしてくれたものです。本は、「隙があるから好きになる」等教訓めいた言葉があって、それに合致する猫の写真が添えられている、猫好きの人向けです。
親が子供に『人生はニャンとかなる!』という本を与えるのは判ります。「しょげるな、そのうち
いいこともあるよ」です。が、子供が親に『人生はニャンとかなる!』と諭すのです。
考えてみると、私の人生は誰がみても「頑張りすぎ」の様相を示しています。
私は石川県小松市向本折町の出身です。米作りが主体の町です。町には四つの区画があり、私の所は「東村」でした。「村」文化で育ちました。盆踊りがあり、子供相撲大会があり、出し物が来れば浪曲という雰囲気でした。小松市には市街地があり立派な中学があるのですが、私の中学は相撲やバレーで県体に出るのを最上の名誉とする学校です。
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孫子①力関係の変化で対応が変わる。「(相手の一に対し)十なれば囲こみ、五なれば攻め、倍すれば分かち、敵すれば、これと戦い、少なければ逃れ」。日本の戦略論は相手の力の比較で論ぜられない。そして日本の10倍の工業生産力を持つ米国に真珠湾攻撃をかけた。
コメント
生来的な優劣が否めないのは知能や身体能力だけでない。人並みを優に超えた水準で「頑張れる」能力も天性のものでないか。
天才と言われる人たちが しばしば「努力の賜物だ」と語る。それで凡人は「自分も頑張ればモノになるのでないか」と勘違いして喜劇か悲劇に終わる。だが、世の中「孫崎さん」だらけだったら、それはそれで大変な気もする。傑出した人だけでなく、それを応援する大多数の凡人にも それなりに存在価値はある、そう思わねば やってられない。
一方、過日ブラジルが誇る作詞家がコロナで亡くなったが、コンビを組んでいた作曲家/ギター奏者(74)が次のコメントを発した-
「親友を失ったが、この悲しみの海で生きる理由を得た。私は自分の力がある限り歌を歌いたい。『証人が死んだときだけ人は死ぬ。』そして、私はアルジールの精神を生きさせるためにここにいます。私とすべてのブラジル人は彼の天才に触れました」
また、以下は10年以上前に聞いた故・天本英世氏(俳優)の話。復員後、外交官を目指して東大法学部に進学するも、周囲の学友にも幻滅して?中退して以降、「何も持たない、何モノにも縛られない」が信条。ロルカの詩の朗読でも知られていた-
「よくブラーッと散歩してますが、そういう時にこそ日本人とは何だとか、日本国家とは何だとか いうことを考えるんですね、人間は。ところが今、ブラーッと散歩してる日本人がいないんですね」
「非常に明るくて、ただ騒いでいるだけのようなスペイン人の中に、非常に『儚い』という思想があるんですね。だから、『今日しかない!』と。だから、今日騒いで、楽しく明るくやるわけですね。日本人は、もちろん明日も当然、生きて目が覚めると思ってるし、明日どころか、10年、30年先も、生きて目が覚めると思ってるんですね」
「スペインっていうのは『死の国』なんです。『死』が強烈なんですよ、イメージが。『死』が強烈なイメージの国は『生』も強烈なんですね...」
> もう渡り鳥の泳ぎをじっと眺めて、ああ自然はいいなと過ごす時かもしれません。
天本氏曰く、そういう時間も持たねば、「哲学の無い、くだらない人間になってしまう」とのことです。
ネコ好き、囲碁好き、とわたしと共通する嗜好をお持ちで
なんだか嬉しかったのですが、まさか喘息まで、とは。
それと、わたしはケーブルテレビに加入していてドラマや
映画を大量に見るのですが、今や完全に吹き替え党です。
何と言っても楽。
俺も年をとったなあ、とは思いますが。
昔は吹き替え映画を軽蔑していました。
でも楽なものは楽。
以前冬のソナタのシナリオを手に入れて暗記して、
ドラマの出演者と一緒にしゃべることもできますが
今は韓国ドラマも吹き替えです、何と言っても楽。
孫崎さん、楽にやっていきましょう。
私も75歳になります。某県庁を定年退職した者です。現役時代は非専従の労組役員を20年しました。核家族共働きで3人の実質年子を育てました。20年間は土日も会議や集会、他県の応援などで”ガンバリ”過ぎた感です。今は好きな家庭菜園(35年間)を120坪ほどしながら下手なブログもやっています。ツイッターで政府攻撃もしていますが、農地に出ると、ひょっとしたら此処が「終の棲家」かも知れないと思えるくらいに、心が落ち着きます。
(ID:21835634)
>ツイッターで政府攻撃をするのでなく、もう渡り鳥の
泳ぎをじっと眺めて、ああ自然はいいなと過ごす時かも
しれません。
自分がなにをいおうと日本は悪くなるばかり、それを止める
ことはできないとお思いですか、孫崎さん。
大変なお仕事をされていますものね。
残念ながらその諦観が間違っているとは思えません。
わたしは、日本はカタストロフに見舞われなければ
このままだろうと書いた人間ですので、孫崎さんが
日々感じておられるだろう無力感がわかる気がします。
もっと頑張って欲しいなどとは軽々しく言えません。
ただ、孫崎さんが活動をおやめになれば残念に思う人間は
孫崎さんが思うよりもたくさんいるでしょう。
頑張る、ことはほどほどにするという玉虫色の解決ではいかが
でしょう。