日本は1945年8月15日ポツダム宣言の受諾をもって戦争を終えた。

 真の意味の戦争の終結は同年9月2日の降伏文書への署名である。

 降伏文書では、「我々はここに、ポツダム宣言の条項を誠実に履行すること並びに同宣言

を実施するため、連合国最高司令官またはその他特定の連合国代表者が要求すべき全ての

命令を発し、かつ、かかる全ての措置を取ることを天皇、日本国政府及びその後継者のため

に約束する」旨述べているので、ポツダム宣言と降伏文書は一体である。

 私達はポツダム宣言で何を受諾したのか。そして戦後に関わる問題で如何なる約束があ

ったのか。

 「八 カイロ宣言ノ條項ハ履行セラルベク又日本國ノ主權ハ本州、北海道、九州及四國竝ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルベシ

「十二 前記諸目的ガ達成セラレ且日本國國民ノ自由ニ表明セル意思ニ從ヒ平和的傾向ヲ有シ且責任アル政府ガ樹立セラルルニ於テハ聯合國ノ占領