時々思うことがある。もし、日本「本土」の中央紙が沖縄の新聞のように、がっつをもって対米自主を書いていたら、日米関係の在り様はすっかり変わっていたのでないか、今日のような無残な対米隷属でなかったのでないかと思う。
沖縄には「琉球新報」と「沖縄タイムス」という2大地方紙がある。中央の新聞はほとんど沖縄に食い込んでいない。
 二紙共、米軍基地には厳しい対応を示している。
 普天間基地問題、オスプレーの配備、4月28日に政府が開く主権回復記念式典等厳しい報道を続けている。
 私は『戦後史の正体』で日本の政治家で対米自主を唱えた人はほとんど、政治の場から排除されていくのを見てきた。
 そしてその排除は米国が直接手を下すというよりは、政治家、新聞、官僚がほぼ一体となって、この日本人の手によって政治的に抹殺してきた。
 なかでもマスコミの影響力は大きい。
 戦後の長い歴史の中で、米国は政治家、新聞、官僚という組