孫崎享のつぶやき

9月22日夜8時、ニコニコ「孫崎享チャネル」で坂田雅子映画監督、何故ドイツが脱原発できたかを問う作品『モルゲン、明日』を語る」。8月22日試写会後のブログ再掲「身近な行動からグローバルに考える。持続可能な社会は足元から始めてこそ実現する」

2018/09/23 08:28 投稿

コメント:6

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8月22日、映画『モルゲン、明日』の試写会に出かけた。坂田雅子監督のものである。

(1)多分この映画は、坂田雅子監督の紹介から説明を始めるのが好いだろう。

1948年、長野県須坂市に生まれる。

1965-1966年、アメリカ合衆国メイン州の高校に留学。帰国後京都大学文学部哲学科卒。

2003年、ベトナム戦争で兵役経歴を持つ写真家の夫グレッグ・デイビスの死をきっかけに、枯葉剤についての映画製作を決意。グレッグ・デイビスは1967年から1970年にかけてベトナム戦争で兵役につき、南ベトナムに駐留する。アジア各地で撮影活動を行ない、「タイム」などに写真が掲載、日本の地方に関心を持ち、2002年に群馬県を題材とした写真集『GUNMA 群馬-暮しと人々』を出版。2003年、枯葉剤の影響とみられる肝臓ガンにより死去。のちに、その生涯をもとにした記録映画『花はどこへいった』が制作され

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コメント

反原発なヒトビトは、原発による発電を続けるかやめるかを、「生き方」とか「哲学」の問題として、議論をはじめる傾向があります。そして原発をやめる生き方を「良い生き方」と規定しがちです。そのうえで反原発な自分は、そうでない人よりも道徳的に優位にたっていると考えたがる。

まあ、思弁だけで良くて細かなデータを集めて判断する必要がないし、思弁の結果は自己肯定的な結論がでるので、楽だし気持ちいいのでしょうね。しかし、ドイツでも思弁を離れた実際の事情はそう簡単ではないように仄聞します。

ところで、こないだの北海道大停電について、アゴラが特集を続けているので、ここにリンクを貼っておきます。
http://agora-web.jp/archives/2034720.html
http://agora-web.jp/archives/2034786.html
http://agora-web.jp/archives/2034834.html
http://agora-web.jp/archives/2034848.html

脱原発派でもデンキを使うのをやめてデンキのない生活に戻るヒトビトはほとんどいない以上、原発による発電を続けるかどうかは、「生き方」とか「哲学」の問題というよりは、発電機を原子力でまわすか火力でまわすかの問題だとおもいます。日本で今後原発を止めたまま火力に頼ることはもちろん可能ですが、簡単にいうと、莫大なカネがかかります。そのしわよせはかならずどこかに来る。そういうあたりを客観的に論じるような議論が必要だとおもいます。

No.4 74ヶ月前

孫崎氏は「日本とドイツ、なにが両国の原発への対応の違いを発生させるのか」という疑問を述べているが、その答えは日本人の方がドイツ人よりも、理屈を鵜呑みにしないで、うだうだと迷うことにある。それは、双方にとって、長所でもあり、短所でもある。ドイツ人はヒトラーという弁士が現れたとき、悪い奴らはユダヤ人だという単純な彼の仮説に呑み込まれてしまった。極端から極端へ動くのが、理論好きなドイツ人である。確かにその傾向のおかげで、ドイツには伝統的に著名な哲学者も多く、原爆、ジェット機、ロケットなどの独創的な技術開発を行った。しかし、新しい科学は仮説から始まり、仮説はその正しさが証明されるまでは、疑われるべきである。日本人はたまたま、あまり議論が得意でないので、うだうだして態度を決めない。その結果、ある時間が経つと他人の仮設、ドイツのお先走りが実は間違いだったという幸運に会う可能性がある。ドイツが原発を止めたというのは、実は誤りかもしれない。数年前には、ディーゼルエンジンが自動車のエンジンとしては、CO2放出量削減の切り札として日本のハイブリッド車より良いクルマと大いに宣伝したが、ご存じのように、最近、彼ら自身ディーゼルエンジンの自動車の生産に見切りをつけたし、一方、トヨタのハイブリッド車はいまだ生産が伸びている。ドイツ人と結婚した女性である、原著者には気の毒だが、ドイツ人て、そんな民族ですよ。信仰するのはご自由ですが。

No.5 74ヶ月前

>>5
原発を始める時にも理屈を鵜呑みにしないでうだうだ
迷うべきでしたね。

ただ日本人のドイツ信仰は度がすぎるのも事実。
わたしは学生時代に金持ちの息子の友人がいて、
ずっと交際が続いているのですが、ずっとドイツ車
に乗り続けています。

わたしが道楽のオートバイでBMWを購入したことがあるのですが
故障に悩まされ、長距離ツーリングには利用できませんでした。
その時、かの友人が「ドイツ車は故障が多い、イタリア車より
ひどいかもしれん、ドイツの工業製品の優秀さに対する日本人の信仰は
まったく不思議だ」とのたまいました。

ばかやろう、もっと早く言え、とどなったものです。

No.6 74ヶ月前
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