1A:事実関係
ロシアのプーチン大統領は12日、ウラジオストクで開催中の東方経済フォーラムの全体会合で、日本との平和条約を今年末までに締結するよう安倍晋三首相に提案した。プーチン氏は前提条件をつけずに平和条約を締結した後、「すべての問題の議論を続ける」とし、領土交渉などを後にする考えを示唆した。
プーチン氏は提案に先立ち、平和条約締結後に歯舞、色丹の2島の引き渡しを明記した日ソ共同宣言(1956年)に言及した。
プーチン氏は全体会合に出席していた安倍首相ら聴衆を前に、「年末までに前提条件なしで平和条約を結ぼう」と呼びかけた。
日本政府はこれまで、四島の帰属問題の解決後に平和条約を締結するとの立場でロシアと交渉している。
B:評価
・日ソ間の戦争状態は19日署名された日ソ共同宣言で、実質上の「平和条約が締結されている。
例えば次の条項がある。
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昨年末から本年初めにかけ、米国が北朝鮮に先制攻撃を行う可能性についてはこれまでも「鼻血(Bloody nose)作戦」と呼ばれ報道された。ウッドワード氏のトランプ政権の内幕本「FEAR(恐怖)」にはこれに言及。
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オバマ元大統領の指摘は日本にまさに該当。「民主主義の最大の敵は、ホワイトハウスの個人ではない。人々の無関心だ。あなたが政治に飽き、投票日に家にいることが最大の脅威だ」。日本の問題も、安倍首相の問題点を認識し、投票に行かない国民の責任だろう。
コメント
ご案内の「深層NEWS」、さっそく視聴致しました。
思った通り、やはり光っていたのは孫崎さんのコメントであり、ムネオは酷い。
かつて朝生で、ムネオに呆れ返った小田実氏が-アナタの好きな、橋本龍太郎と心中すればいい-とか何とか言い放ったのを思い出します。せいぜいアベとでも心中すればいいのでないか。
また、司会者らが「光るコメント」を掘り下げないのも予想通りでしたが、あんな調子では、後半の北方領土トピックで孫崎さんが強調された下記ご指摘も、国民には全く浸透していないことでしょう。
*
重要なのは、領土問題に対して我々日本の国民がどういう認識を持つかということ。
そこでは、過去に日本が-
・サンフランシスコ講和条約締結
・ポツダム宣言受諾
により、領土問題について如何なる約束をしたのか正しく知ることが大前提となる。
孫崎さんの議論についての反論は、前も指摘したからくりかえさない。それに、孫崎さんが最近つきあいのおおい共産党系の人に聞いたら、共産党の考え方を丁寧に教えてくれるだろう。孫崎さんといえども、それを論破するのは容易ではないのではないか。
そんなことより、きょうは、そもそも「国家間の約束は守られる必要があるのか」について提起したい。
当然、「ある」と孫崎さんはいうだろう。
しかし、孫崎さんは、韓国が日韓慰安婦合意を破ることについて、同情的ではないか。日韓基本条約で本来日韓間の賠償保障問題は片付いているはずだといえば、たぶん同意しないだろう。
日ソ中立条約をソ連が破ったことについても、ひとことも批難しないではないか。
つまり、孫崎さんには一貫性がないのだ。
「相手には約束を守らせるが、自国の(不利な)約束は守るとは限らない(が、たいていの場合は仕方なく守る)」 これが、多くの国の外交官の姿だと自分は思う。あるべき姿だとはおもわないが、現実はそうではないのか。
孫崎さんが、ツイッターで
「サンフランシスコ平和条約ではソ連が参加しませんが、ここでの決定は日本に千島を放棄させたことです。ソ連が参加の有無と関係ありません。他方放棄された千島は米国大統領(ルーズベルト、トルーマン)がスターリンとの間でソ連にあげる約束をしています。」
という議論をしているので、ひとことしておこう。
サンフランシスコ平和条約で、日本が千島を放棄したとしても、ソ連は条約当事国でないので、日本はソ連に対しては千島を放棄していないという考えもしうる。
また、サンフランシスコ平和条約で、日本が千島を放棄しても、それは米国の領土になったわけではないので、米国は自国のものでないものをソ連にあげる約束はできない。
こういう考え方が、現実にロシアに通用するのかどうかではないのだ。あらゆる考え方で領土を守ろうという、いわば根性のようなものが、たぶん(孫崎さんだけでなく)日本の外交官にかけている。たぶん、ロシアや韓国の外交官に比べてもかけている。自分も納税者だから、この程度公務員(元公務員)をののしってもいいだろう。
(ID:18367902)
情報量が圧倒的に劣る我々一般庶民でさえ、プーチン大統領の領土問題に対する基本的姿勢を理解している。
何回も、プーチン大統領は領土問題に触れているが、基本的姿勢は全くぶれていない。
一つの事例、2017.6.16産経の記事を下記する。
テレビ番組「プーチンの直接回線」に出演後、記者団の質問に対し、北方領土問題に触れ、日米安保条約が解決の障害になるとの見解を繰り返した。他の会見では、北方領土に米軍が展開する懸念と米国が交渉に入らなければ解決しないと明確に言っている。
日本の外務省は、どのような情報によって動いているのであろうか。安倍首相にとって都合の悪い情報はすべてカットし、都合の良い情報だけを流しているか、安倍首相が手前勝手の愚かな首相を演じているか、二つの見方しかできない。
ロシアとの外交交渉は、ロシアに対して大変失礼な交渉である。経済協力を餌にして、わかっていながら、北方領土交渉する日本に対し、プーチン大統領の描く具体的経済協力交渉が進まなければ、ロシアの経済団体にも顔向けできないでしょう。安倍首相と外務省が、プーチン大統領の顔に泥を塗りまくっているといえる。