エコノミスト(毎日新聞社)5・1-8日号は「ドル沈没」の特集を組んでいる所、主要論点。

1:ヨーロとドルの関係

「欧州はユーロが基軸通貨、ドル上回る国際資本取引」

 欧州では、ドルよりもユーロの方が、為替媒体通として利用されている。

 スェーデン外為市場の直物取引におけるクローナとユーロの取引額は2013年に99億クローナ、2016年に131億クローナであったのに対し、ドルとユーロの取引額は2013年に25億クローナ、2016年に45億クローナであった。

ポーランド外為市場の全直物取引中、ズロチとユーロの取引額は2013年に55%、2016年に61%、ドルとズロチの取引額は2013年に15%、2016年に13%。

デンマーク、ルーマニアの外貨準備の75%がユーロで、チェコでは54%である。

ドイツにある民間銀行の対外負債残高は資産がユーロ建てが1兆2654億