孫崎享のつぶやき

『外国人の眼』・明治、新しい指導者層の「サムライ化」、徳川時代に存在していた、儒教的用語で再構築、愛国心や法の遵守といった近代的市民道徳等を付加。新しい指導者層の「サムライ化」、教育システムと軍隊は推進の道具

2018/01/09 09:28 投稿

コメント:8

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません

アイゼンシュタットは一九二三年ワルシャワ生まれ。ヘブライ大学教授。ハーバード大学、スタンフォード大学等で客員教授。
・明治国家の最大の特徴は、驚くべき速度で、高度な政治的・行政的中央集権が達成されたことである。行政の中央集権化は、幾つかの段階を経ながら、次の三つの特徴を備えていった。(1)統合の中心的権威としての天皇の名における支配、(2)統合的な中央官僚制による直接支配、(3)国民皆兵制、士族の廃止、統一的権利の制定における国民の平等。日本は何百もの大名の支配から統一国家へと姿を変えていく。江戸時代の半自律的な地方権力や法的伝統は、全国共通の法制度によって取って代わられ、中央権力が全国津々浦々に浸透していった。

・明治日本の新しい政治制度の設立は、欧州の国民国家における国家建設の過程と似通っていた。いや、多くの点で日本はそれを模倣したのだった。

・同時に、騒乱が多数起こったのも

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

>>3
いやー!なるほど。啓発されますよ。

No.6 83ヶ月前

明治維新は、再考する必要あり。軍事クーデターに近い。薩長藩閥政府の中枢はさんざんテロ行為を行って民主化の流れを排除。あれだけ攘夷を叫んでた連中が欧化政策、アジア蔑視に突き進む。特に長州は朝敵だったはずなのに幕府側を朝敵に。大政奉還した時点で
平和裡に新体制に移行すべきなのに無理矢理討幕に走り無益な血を流した。薩長の裏には覇権国である英国がいたのではないかと思考する研究者もいる。

No.7 83ヶ月前

またしても「問」!ただフンフン頷いて読むだけでは済まされない厳しいブログ。
次作は「孫崎享の『解答の無い問題集』」-如何でしょう。
(1)上の命令に黙って従う国民だけにする国づくりに励んだと取れる。企業でも現場の自主性を尊重せず、上があれこれ勝手に決めるケースがままある。「お前たちじゃムリだ。これは親心だ」と。逆らうものは次々に左遷。徳の無い上は早晩腐って、職場も全滅。
(2)「個」が確立すれば、無条件に上に従順たり得ない(実例:孫崎さん)。上にとっては邪魔なだけ。アベのように徳の無い者への「忠誠の観念」は「忖度」でしかなく、カルト国家づくりには好都合だ。
(3)一億総兵隊化の軍隊国家を目指していたならば、所謂 武士道とは何の関係も無く、権力に従順かつ短絡的な「力」の信奉者、つまり「ヒゲの佐藤ナニガシ化」を意味しようとしたのでないか。

そんな時代に完全に逆戻りとはイヤハヤ...

No.8 83ヶ月前
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細