1:事実関係:
スウェーデン・アカデミーは5日、2017年のノーベル文学賞を、長崎県出身の日系イギリス人で作家のカズオ・イシグロさん(62)に授与すると発表した。代表作は映画やドラマ化された「わたしを離さないで」。授賞理由は「彼の小説は、偉大な感情の力をもって、我々の世界とのつながりの感覚が、不確かなものでしかないという、底知れなさを明らかにした」とした。
イシグロさんは海洋学者の父の仕事のために5歳で家族とともに渡英、英国籍を取った。一貫して英語で執筆する。「日の名残り」(1989年)で英国文学界最高の権威であるブッカー賞を受賞(毎日新聞)。
2:評価
(!)イシグロ本人は一応英国社会でエスタブリッシュメントに入っていると思うが、彼はエスタブリッシュメントにいながら、弱者の視点でものを見れることである。イシグロは英国社会で如何に恵まれた環境にいても、階級、人種意識の
コメント
コメントを書く(ID:21835634)
>>4
いい方法を教えてあげましょう。
英語の本をいきなり手に取ることはせず、まず
日本語訳を読みます。
そして中身が十分頭に入ったところで原書に取り掛かります。
日本語訳をかたわらに置いたままで。
英語の理解度がある程度ある人ならそれで十分読めます。
何しろもう頭に入っているのですから。
それを何度もやっているうち新聞くらい楽に読めるようになりますよ。
わたしがそのやり方で初めて英語の本を読破したのは
華麗なるギャツビーでした。
学生時代でした。
スラングがバンバン出てくるような内容は避けてください。
米国作家よりイギリスの作家のほうがよいかも。
イシグロは読んではいないのでなんとも言えませんが。
(ID:21835634)
日本の文学作品の英訳ならもっといいかもです。
たくさんありますよ。
コスモポリタンな作風がオススメです。
最近、孫崎さんが取り上げられた「野火」など
どうでしょう。
短い小説ですし、わたしもお薦め。
(ID:18471112)
ノーベル賞に大騒ぎする日本人には哀しいばかりですが、それはさておき、かつて孫崎さんのご講演で知ったのがきっかけで「わたしを離さないで」を読みました。ダメ出しされた映画は見ていませんが、何故か以前見た、メキシコの食肉処理場で毎日のように牛を銃殺するのが仕事の人物を淡々と追った映画が頭を過ぎりました。小説の彼らも「何故抵抗しない?!」と問われたところで答えようがないと思う。職場で理不尽な目に遭う場合ですら逆らうのは容易でない。記者会見でのイシグロ氏の言葉-自分の小さな生活における責任がどう始まり、どう終わるのか。考えることを全くしなくなれば、いつか大きな事故が起きてしまう-「わたしを離さないで」も根底にはそのスタンスがあったのだろうと今にして思う。