森田実氏のフェイスブック、Book Review(その40 ) https://www.facebook.com/moritasouken/
*****************************
『日米開戦へのスパイ[東條英機とゾルゲ事件]』 孫崎 享・著
【発行;祥伝社、2017年7月10日刊。1,700円+税】
現代史研究の第一人者による大力作!
「真正の歴史の目的は、“人間の精神を研究する”にあるべし」(北村透谷)
大変な力作です。一読の価値ある良書です。孫崎享氏は本書によって、現代史の第一人者であることが明らかになりました。ゾルゲ事件の研究を通じて、第二次大戦期の真実を見事に解明しました。
ゾルゲ事件は謎の多い事件であり、ゾルゲ事件に関する多くの書物が刊行されています。65年も前のことですが、私の学生時代にはゾルゲ事件で処刑された尾崎秀実の『愛情はふ
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
-
ポツダム宣言を読んでみよう。何の合意がなされていたか。①、責任ある政府が樹立された場合には占領軍はただちに日本国より撤収、②、日本国の主権は本州、北海道、九州および四国と我ら(連合国側)の決定した島嶼に限定
-
一覧へ
-
北朝鮮の問題を考える。「武力による威嚇又は武力の行使を慎む」との国連憲章条項は、条件付きではない。拉致問題が強硬姿勢で解決したことはない。小泉政権で国交回復の可能性を示した時に進展している。
コメント
>>10
無知なもんだから、質問ばかりして申し訳ない。あなたは2+2の話し合いで安保が話し合われ今後の方針が決められることに関してどう思われているのでしょうか。
>>11
孫崎さんの講演を何度かお聞きしています。何度も、聴講者から、「日米同盟」(日米安保)についての孫崎さんの見解を求められています。そのたびに、日本の基本は、「日米同盟」であるが、行き過ぎが問題であると、答えられています。私も同じです。多くのリベラレと言われる人も同じだと思います。
ただ、私は、中国の脅威が増し、解釈で議論する段階は終わり、日米一体的な軍事態勢が必要な段階にかかっており、国民の議論が、60年安保以上に不可欠になっていると考えています。「イエス、ノー」の単細胞議論から抜け出せない限り、多くの国民の理解が得られず、「日米安保」の大きな流れに流されていくのでしょう。
その流れに掉さすためには、解釈憲法は限界であり、憲法を改正し、自立の道を歩むしかないと思う。憲法改正せず済ませれば一番良いのは当たり前であるが、中国相手では、理想論は通じない。仏教の世界でも、インドは理想瞑想に視点があるが、中国は大地に根差した現実的具現化が強く求められる。この民族の違いは小さいようで小さくない。理想論が通じない相手であるということです。
>>12
丁寧なお答え有難うございます。残念ですけど、2+2の合意形成についてどうお考えですか、とお聞きしているんですけどお答えいただけない。ま、そういうことは些末のことだからどうでもいいことかも知れませんね。
ところで、あなたの文章の最後のパラグラフにひっかりますね。あなたには「米国が許してくれませんよ」という諦観があるのを先日私は確認してあなたみたいに言葉を紡ぐこともあるんだろうねという一種の認識を得たのですよ。日本にはいろんな人がいますから。ところがここでは解釈憲法では流れに掉さすことが出来ないとおっしゃる。そして憲法を新しく作って中国と敵対して行こうとおっしゃる。一体どういう憲法を作ればいいのか何にも言わない。そしてその後に仏教を持ち出し印度の理想瞑想を持ち出し神秘主義を匂わす。一体あなたは何者ですかと言わざるを得ないのです。そして最後に民族を持ち出す。文章の脈絡をどこに求めたらいいのでしょう。
私は今ヒトラーの「我が闘争」を米国のウオール街独裁体制を理解するために熟読してますが、ヒトラーの思想は一言で言えば「民族一元主義」だと私は感じてます。それは今のところ憶測の域を出ないのですが、ウオール街の諸々の思考の全ては「資本一元主義」だと考えています。ヒトラーの「我が闘争」の中に出て来る単語の「民族」を「資本」に置き換えれば「ウオール街の闘争」として「我が闘争」は十分読みごたえがあると私は考えて居ます。勿論、更なる検証が必要ですがね。そういう背景もあってあなたの中に「民族の違い」が大きく位置を占めているのに愕然とならざるを得ません。やはりあなたも戦争が好きなんですね。
(ID:64713909)
娘時代に我が家に尾崎秀樹さんの著作「生きているユダ」があり読みました。民藝の木下順二さんの「オットーと呼ばれる日本人」も観ました。尾崎秀実さんは、死を賭してもソヴィエトを守ることを使命としていた人だったと思っていました。孫崎先生の「日米開戦のスパイ」をすぐ買って拝読しました。自分の思い込みを覆され、とても衝撃でした。戦争に向かうためには、権力側はどんな謀略も起こす、嘘で塗り固めて邪魔者を排除する・・・戦慄しました。先生のニュース解説をいつも楽しみにしています。暑さの中、どうぞご自愛くださいませ。