「日米安保の適用範囲」ということは、尖閣近海を「米軍は自由に航行したり軍事訓練もできる」ということであり、その海域で紛争が起きた場合に「戦うのは自衛隊」ということだ。その時の情勢によっては、米軍が参戦する可能性はあるが、「どちらを支援するかは米軍が判断すること」なのだ。
ここで考えなくてはならないのは、米国人は、義理人情に流されるのではなく、合理的な判断を優先するということだ。
工業でも農業でも技術水準が高い日本に比べ、１０倍の人口があり開発途上の中国の方が、貿易相手として遙かに魅力的ではないだろうか。戦争で中国を助けてやれば、あの海域を自由に航行する権利も維持できるはずだ。
あなたが米国大統領だったら、どちらの国を助けますか？。

地理的に見ても、米国にとって、日本の価値は、米国の防波堤でしかない。日本の中でも、本土と沖縄、尖閣と利用価値は自ずから違っている。

一方、中国、ロシアとも、軍事上のシーレインの確保であり、日本防衛上手薄になっている尖閣は、さまざまな戦略的行動をとってくるにしても、まともに尖閣を奪い取る行動に出ることはないでしょう。たとえ出ても、だからといって、米国がまともに中国の前にしゃしゃり出ることは考えられない。日本と中国の領土問題であり、米国が戦いに参画する理由が立たない。理由が立たなければ、米国民を説得できるわけがなく、現実的にあり得ない米国の参画を報道するマスコミは、単なる政府の報道機関の役目を果たしているに過ぎない。ごまかされるとすれば、ごまかされる国民のレベルが問題なのである。その程度の国であるから、右左とも、従属を何とも思わないのです。

孫崎先生の明解なるご説明に感謝致します。ややもすると日本のプロパガンダ新聞やテレビの影響で頭がボケて精神が緩んで来るのをしっかり戒めてもらってます。そして、ご説明の中に出て来る朝日新聞の世論調査に今回特に関心が移ってしまいました。米人の９％しか日本防衛としての意義を認めて居ず、圧倒的多数の５９％が世界戦略のためと理解している。実に正しい。ところが、日本人の４２％が日本防衛のためだと誤解している。この誤解は朝日新聞等の怠慢に起因すると私は思うのです。私は朝日新聞等のメデイアに「恥知らず」というレッテルを貼りたい。

国際情勢はここ4，5年のマチスらのネオコンが大々的に仕掛けたロシア征服の試みが失敗して大きく変わったのです。トランプみたいな革命児が当選したのもネオコンの失敗が大きな推進力になったからだと私は考えています。そういった情勢下、マッド・マチスがどう言動を発しようと、尖閣の問題は勝負がついていると私は判断して居ます。中国とロシアは日米の如く高らかに同盟を宣言こそしませんが、同じく宣言しない米国/イスラエルの関係と同じく堅固な同盟になっています。「マッド・マチスが尖閣を同盟の視野に入れた」なんてことを一面記事にするのは田舎者のやること。笑止千万。明確に言いたい。尖閣は棚上げにして中国と仲良くするのが日本にとってベストの選択。まだ遅くない。革命児トランプが鎮座しているときこそチャンスだと私は思います。

孫崎先生の分析が、正しいとしても日本国民の多くは、大マスコミや政府の宣伝活動で目をくらまされて、真実を掴んでいない。実際に、中日間で、紛争や戦闘が起きてから、事の真実を理解するのでしょう。
　先見的意見は、多数によって抹殺され、幾度となく繰り返された災禍を目の当たりにして、自分たちの誤算に気付くというお決まりのパターンが、世世に繰り返されるということだ。　結論として僕が会得したのは、多くの人々は、愚かで、自己欺瞞的だということです。

>>2
いろんな人がいていろんな表現があっても不思議ではありません。従って、非難するわけではありません。

例えば、私はトランプに革命児というレッテルを貼りました。ネオコンが彼を激しく非難しているが彼は国民に約束したことを実行していて動じない。そういう国民よりの姿勢が私には革命的だと映っているからです。

ところで、貴君の「米国の防波堤」はどういうことを指しているのでしょうか。教えて下さい。中国が日本に押し寄せ日本を共産党独裁の国家にするのではないかという脅威の為の防波堤なのでしょうか。或いはもっと高度な抽象性を帯びた用語でしょうか。そういったことを知りたいのです。

>>5
孫崎さんのご投稿を読み、私は、「米国の防波堤」と表現したに過ぎず、どのように受け取るかは、人それぞれであり、それぞれが私の気持ちではないかと思います。私は物事を、いつも混沌としたものととらえ、一面だけを正しいとか間違いという捉えかた、考え方をしていません。

>>6
なるほど「混沌」ですか。良く分かりませんが分かりました。これからは質問致しません。

>>7
あなたは真面目な方で、物事にまじめに取り組もうとしているご投稿は、私の胸に響くものがあります。一点、大きな違いは、日米同盟安全保障条約について、大きな問題としてとらえ、現実的対処の問題としてとらえておられないので、あなたも、孫崎さんはじめ天木さんもほとんどのリベラルという方々を本質的にリベラルとみていないのです。

現実的対処を、思想の原点としていて、体制に反対しても、米国政府に反対していないのです。ネオコンに反対するだけなのです。日本が独立国として国の道を切り開くためには、日本を従属させる日米同盟を主従の関係でなく主体性ある同盟を目指すべきであるというのが、私の根本的な考え方であり、すべての考え方は、自立を前提としてコメントしています。米国がどうであるとか、中国がどうであるという以前に日本の進むべき道を明確にすべきであるというのが、私の根本的な思想の原点なのです。私の立場をお話したのであり、判断はあなたにお任せします。

朝日新聞はマティスになぜ確認しないのかね。

日中が尖閣で衝突した時に米軍が出動した場合
中国側について日本と戦うのではなく、たとえ
大損しても日本側について中国と戦ってくれる
のでしょうね、と。

実際には米軍は決して参戦しません。

かりに第七艦隊がやってくれば、中国本土を攻撃
するしかありません。
おびただしい航空機やミサイルはそこからやって
きますから。

米中全面核戦争の危険大有りです。
かりに核戦争の場合、必ず日本も核攻撃を受けます。
核戦争でなくとも、通常弾頭ミサイルでの日本本土
攻撃は避けられないのです。

ですから、決して米軍は来ません。

こないほうが日本にとっても良いのです。

多くの日本人が、今でも米軍を圧倒的に強いと思い。
中国が震え上がると考えているのが問題です。

>>8
おっしゃっていることは確かに混沌そのものですね。

>>11
全く同感です。

マティスは「日本の施政を損なおうとするいかなる一方的な行動にも反対する」と他国に牽制はしているけども、米国議会で議論するには至ってへん。つまり口だけうまいこというて体裁を取り繕っているだけや。なんの為？トランプが日本になんも守らへん代わりに核保有を認めてもええって言うた事を実行に移されるのが嫌なんやろ。今現在世界で言いたいこと言うとる国は核保有国とテロやってる国だけやし。言いたいこと言われんのがうっとしいんやろ。あと今でも広島に核爆弾落としたことを恨みにおもってる人らにしっぺ返し食らわされんのが怖いんやろ。日本人よ！騙されんなって、アメリカは親みたいに親切にしてくれるわけやないでって、ずっと弱い立場でおれやっていうてんねんわ。ここまで言わんと新聞もスカスカやな。
やっぱ新聞だけ見とっても分からんように出来てるわ。孫崎さん！もっと発信して、あともうちょっと分かりやすく頼んまっさ！

＞米側考えは、
「われわれが望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保する」
「米国は日本を守る義務をもっていない。間接侵略に対応する権利はもっているが、義務はない」

＞安保条約第五条
「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する」。

　米国憲法の第一条議会の権限の八節一一項には「戦争を宣言し」とある。戦争宣言の権限は大統領にはなく、議会にある。したがって日米安保条約は「米国議会がＯＫしたら戦争します」と言っているにすぎない。

・・・

孫崎氏の指摘を演繹すると、

”日本が侵略された場合、日米安保条約でも、米軍は出動する必要はない。”

となる。

　　中国が、日本を攻める理由は？　米国の紐つきだということは、中国とて百も承知だろう。敢えて日本を攻撃して、中国になんの利益があるんだろう。中国を意識しすぎではないのか？
　　そもそも日本を攻める理由が希薄なのに、ことを大きく構えすぎだと思う。だれか中国の日本攻めの理由を教えてくれ。

>>16
昔、石原慎太郎が言ってました。

領土は売るほど持っているソ連がなぜ日本を
攻撃するのですか、との問いに。

ソ連人は日本人の優秀な頭脳が欲しいから。
だそうです。

日本人の優れた技術・頭脳が欲しい？アメリカの頭脳だって、ロシアの頭脳だって、どこか僕のしらないところの優秀な頭脳だって欲しいんだろうそれじゃ。中国は、気違い・吸血鬼（頭脳取り鬼）みたいなものか？それは、気をつけなきゃな！（そんな理由がほんとだとしたら）
もうとっくにどこかを侵略しててもおかしくないんだけど、そんな気違い。だぶん、そんな事いってるのが少しおかしいだと思うけど。

日本人の人口減少で、あと５０～６０年したら人口が６千万人くらいになり、日本は、先細りだから、中国は、早く侵略して、いまのうちに若い優秀な人材を取りに来るのか？石原先生みたいに一橋大学のブランドイメージだけで、生きてきた人はいらないだろうけど。
いまの中国が、どの程度繁栄してるのか知らない人の言葉だ。日本にあるものはなんでも中国にもありますよ。日本ばかりが、特別だという妄想にとりつかれているんだね。日本会議のsympathizerの石原先生ならではか？