孫崎享のつぶやき

ロシアが国後・択捉を返すことは100%ない。ナショナリズム高揚の中で、現在プーチンでも歯舞・色丹返還は極めて困難。「ロシア人居住権容認」という「新アプローチ」をすればロシア側は返還支持に変わる如きプロパガンダ止めてくれ。

2016/09/01 08:03 投稿

コメント:9

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  外交を行う時には、自国が何をしたいかだけではなくて、相手の国が何を考えているか

どの様な外交環境にあるかを考えることが重要である。

まず、国後・択捉について考えて見よう。

日本は、サンフランシスコ平和条約で千島を放棄した。そして、全権代表の吉田首相は国後・択捉を南千島であるとの位置づけをしている。

他方、米国とソ連の間においてはルーズベルト大統領がヤルタ会談で、千島をソ連にあげるといい、1945年8月19日、トルーマン大統領はスターリンに対して、「千島列島の全てをソ連極東軍総司令官に明け渡す領域に含むよう、修正することに同意する」と送信している。

この状況からして、国際的に国後、択捉がソ連領になったことに対する疑義はほとんどない。

一方、歯舞・色丹をみてみよう。日ソ共同宣言を見てみよう。「ソヴィエト社会主義共和国連邦は,日本国の要請にこたえかつ日本国の利益を考慮して,歯舞諸島

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コメント

「自国が何をしたいかだけでなくて、相手が何を考えているか、どのような外交環境にあるかを考えることが重要」。これは、外交交渉だけでなく、あらゆる交渉ごとの大原則である。
だが、わが国の外務官僚には、この視点が抜け落ちているように思う。子どもの頃から、ガリ勉一筋で優等生を続けて来たから、「自分は相手より優れた人間だ」と勘違いしているのだろう。そして、話し合いがまとまらないのは、「自分の言い分を納得しない相手が悪いのだ」と決めつけて、相手国を非難する。だから日中も、日韓も、一向に改善されないのだ。

国後・択捉がソ連領になったのはヤルタ協定による正当なものであり、日本がポツダム宣言を受諾したことは、それを受け入れたのだ。今さら「南千島」だなどと言っても、国際的には通用しないだろう。
この2島には、今や数万人のロシア人が生活し、産業も営まれている。これを「返せ」というのは、理不尽な要求である。
たとえプーチンが返還しようと考えても、住民が納得しないはずだ。
住民の少ない歯舞・色丹については返還があるかも知れないが、米軍基地を建設されてはたまらないから、ロシア軍が常駐するだろう。

No.8 100ヶ月前

孫崎さんの説明をさっき聴き終えたが、知ってることしかなかったな。

そして、孫崎さんは、ソ連が中立条約を破って日本を侵略し、国際法違反のシベリア抑留をしたことには一言も触れず、また、冷戦は戦争の一種であり、ソ連はそれに敗北した一方日本は一応戦勝国なのだということにも一言も触れなかった。

そのうえで、四島返還論を日本側からの反ソ工作のように総括していましたね。

まあ、孫崎さんのいつもの論調はよく存じていますので、とやかくは申しませんが、ひとことだけいうなら、こういう姿勢の外交官は、シナや韓国では、職をおわれることでしょう。

ここのコメントみてても、簡単に説得される人がいますね。そういう弱い相手とはロシアも友好したくないでしょう。

No.9 100ヶ月前

>>9
そういう弱い相手とはロシアも友好したくないでしょう。

そういう弱い相手とはロシアも、手下にしたいとはおもっても、友好したくないでしょう。

に変更します。もともとそう書くつもりでした。

No.10 100ヶ月前
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