日本はいつ、第二次大戦を終えたのでしょう。
こう聞くとほとんどの人が、「一九四五年八月十五日に決まってるじゃないか。いまさら、なにをいってるんだ」とおっしゃるかもしれません。たしかに八月十五日は終戦記念日とされています。
一九四五年八月十五日正午、昭和天皇の肉声(玉音放送)が、はじめてNHKのラジオで流れました。その内容は、
「私は世界の大勢と大日本帝国の現状にてらして、非常の措置をもって時局を収拾したいと思う。忠実で善良な国民に告ぐ。私は帝国政府に対し、米国、英国、中国、ソ連の四カ国が提示した共同声明を受け入れることを通告させた」(口語訳)
というものでした。私たち日本人の多くは、
「八月十五日に共同声明〔ポツダム宣言〕を受け入れることにした。だから戦争は終わったのだ」
と思っています。しかしよく考えてみると、一方が「やめた」といったからといって、戦争が終わるといもの
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ロシアが国後・択捉を返すことは100%ない。ナショナリズム高揚の中で、現在プーチンでも歯舞・色丹返還は極めて困難。「ロシア人居住権容認」という「新アプローチ」をすればロシア側は返還支持に変わる如きプロパガンダ止めてくれ。
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コメント
ついでに言えば、中国、ロシアは連合国でない。
このすり替えは冷戦期に日本人の頭の中で巧妙に
行われた。
日本人のほとんどは思っていますよ。
尖閣で日中が衝突すれば世界のほとんどは日本を
支持するだろうと。
そもそも日本政府は「戦争」というものを理解していなかったのだと思う。
「ポツダム宣言を受け入れる」と発言すれば、それで終わるのだと勘違いしていたのだろう。
開戦にしてもそうだ。
真珠湾攻撃をする前に「宣戦布告」をしていないし、攻撃後にオアフ島を占領することも考えていなかった。これでは、街のチンピラが気に入らない相手をぶん殴って逃げるのと同じ、低次元の行為である。
終戦の仕方も知らなかったから、4月頃に軍幹部や天皇が終戦に動こうとしたが、どうしたらいいのか分からなかったとの節もある。
現在の日本政府は、こうしたことについて知識があるのだろうか。
おそらく、米国の命令に従っているだけで、何も理解していないのではないだろうか。
孫崎先生がおっしゃる通り歴史的事実はその通りですね。にも拘わらず、日本の支配層はそういう事実を忘却しているかの如く振る舞っています。いや、正直言って、全く勉強しようとしない。その異常心理が嵩じて「実は先の戦争では負けて居ない」という妄想に発展し、今や「敗戦否認」の精神状態に陥っていると私は判断して居ます。そういう精神状態を批判すると「非国民」と言われかねないいやーな国になってしまっています。そういう風に国を持っていく支配層の心は最近世界の平和運動家が使う言葉「サイコパス」が最も似つかわしいと私は思います。
最近、興味本位に南アフリカ共和国の歴史を読んでいますが、18世紀の南アフリカには英国の支配に激しく抵抗するいくつかの原住民の王国があったのです。その中で最も激しく戦った王国が英国に降伏した途端、逆に英国の尖兵となり、他の王国を攻めて壊滅させてしまったのです。この南アフリカの故事にならったかどうかは知りませんが、米国は19世紀末にハワイ王国を倒しハワイを所有し、それを踏み台にして極東攻略に本腰を入れ始めた。そして、20世紀半ばに日本王国を手中に収め半島と大陸の攻略を目論んでいます。21世紀になっても、英国が南アフリカを植民地にしたあの古臭さが米国にしっかり保たれ、そして、米国に完全降伏した日本の支配層が今も尚米国に恭順し、その尖兵となって半島、大陸に圧力を加える姿は「サイコパス」に間違いありません。そう、正気じゃない。
兎に角、敗戦を二度することは絶対許されません。その為の方策は何か?それが喫緊の課題です。
(ID:18367902)
日本の最大の欠点は、国策による間違い(敗戦)を国策による間違い(敗戦)と認めず、理屈にもならない手前勝手な理屈で、ごまかしてしまうことなのでしょう。
日本の最高決定者が、共同声明を受け入れたから終戦であり、降伏文書受け入れ敗戦の日をあいまいにしてしまうというより、無視してしまう。その結果、国策による戦犯が国策による戦犯として処理できない。国策遂行者の、天皇以下政府、軍関係者の戦争犯罪が消えてしまうのです。
このような姿勢を、戦勝国が認めるわけもなく、現在では、米国に対してはともかく、中国、韓国などアジア諸国に対して、お金で我が物顔で闊歩する姿を見ては、日本が常任理事国に入りたいといっても、戦争責任を自覚していないとみなされるのは、当たり前のことである。日本が真に独立国になるためには、ごまかすことはやめて、諸外国に謙虚に付き合っていく必要性がある。謙虚さが出ない限り、常任理事国など夢の又夢に過ぎない。