1月21日と24日の東電会見は、作業員の人命を軽んじるかのような発表と、高濃度汚染水に比べれば濃度が低いので気にする必要はないかのうような説明に、驚き、呆れてしまった。事故から8年が経過したが、東電の姿勢に大きな変化は感じられない。
【No.60】作業員を軽視するかのような発表と、中身のわからない海側タンク
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木野龍逸の「ニッポン・リークス」
2019/1/28(No.60)
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【No.60】作業員を軽視するかのような発表と、中身のわからない海側タンク
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1月21日と24日の東電会見は、作業員の人命を軽んじるかのような発表と、高濃度汚染水に比べれば濃度が低いので気にする必要はないかのうような説明に、驚き、呆れてしまった。事故から8年が経過したが、東電の姿勢に大きな変化は感じられない。
【心肺停止を意識不明と発表する東電】
東京電力は1月21日の定例会見で、15時31分に福島第一原発の構内から出る車両の汚染をチェックするスクリーニング場の作業員が意識不明になり、15時47分に医師の判断により救急車を要請したことを発表した。救急車が出ていった時間はわからないということだった。会見担当の木元崇宏原子力・立地本部長代理は、続報があればお知らせするとしたが、1時間ちょっとかかった会見中に続報はなかった。
翌日、東電はこの作業員が亡くなったことを発表した。日報への記載でわかった。(http://www.tepco.co.jp/press/report/2019/1512386_8985.html)
ところが24日の定例会見で、この作業員は医師が確認したときには既に心肺停止になっており、救急車を要請した時には蘇生措置がとられていたことがわかった。心肺停止を意識不明と発表したことについては、「当日の情報が、少し不足していた可能性がある」「その時に得られている情報を出している」(福島第一廃炉推進カンパニー広報担当/大山勝義氏)と述べた。
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