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【竹本幹男「カジノフォーリー・ビヨンド!」】 第5回 小学5年生で盗作からの賞取り! 高校生でエロ小説執筆と同人誌創刊! 〜天才(災)の原点①〜

2013/08/02 18:27 投稿

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第5回 小学5年生で盗作からの賞取り! 高校生でエロ小説執筆と同人誌創刊! 〜天才(災)の原点①〜

2008年正月早々、株価は大暴落した。
リーマンショックである。

今年の株価暴落もそうだったが、リーマンショックのときも、暴落の前は「上げ相場」だった。そのために、多くの素人だけでなくプロの株屋までもが、売り損じて損害をこうむった。特に素人は「狼狽売り」で、借金地獄に落ちた人もいた。

オレはどうしていたかというと、いろんな情報から「キナ臭さ」を感じて、前年の11月頃に見切りをつけて、一部の損切りも覚悟でほとんどの株を決済していた。そして、ソニー株と日経平均のETF(上場投資信託、代表的なのが日経225)の「カラ売り」(株価が下がると儲かる)を仕掛けていた。

ゆえに、オレは大暴落でちょっと儲かっていた。でも、怖いから仕掛けた額が小さいので、儲けもそんなに大きくなかったのだ。

というのも、交通事故の賠償金から株に回せる資金も当時は尽きていて、ライターの仕事も日刊ゲンダイの連載1本になっていて、本来ならアルバイトをするなりして生活費を稼がなければならないギリギリだったのだ。だが、ノーテンキというか「ヤケクソ」になっていたオレは、「サラ金」で借金して生活し、サラ金のカネで株を続けていたのだ。

ここで、はっきりと断言しておくが、素人がいくら努力しても「株で儲かる」ことは90%ない。ダーティな商売をしている友人曰く「知り合いのヤクザが言ってたけど、インサイダー情報なしで株は怖くてやってられないよ」と。つまり、かなりヤバイ情報(でも正確)が入ってくる情報網を持っていない限り、失敗するのである。

その証拠に、最初の大暴落では儲けたものの、その後の「乱高下の相場」でオレも失敗した。みんなが大損しているときに儲けたことで「いい気」になっていたオレは、大胆になり、細心さを忘れ、情報の裏取りをすることを忘れてしまう。カラ売りで成功したがゆえに、カラ売りにこだわって、上げ相場に反転したときに損(大損はしなかった)をしてしまうのだ。そのときに「ほとほと疲れたわ。株なんかスッパリやめてしまえ!」と、ようやく見切りをつけれたのである。

そもそも、なぜ株を始めたかというと、資金を作って「カジノフォーリー」ではないが、新雑誌を自分の資金でやりたかったからだ。1980年代前半の「第一次カジノフォーリー」では、100万円の資金で始めたゆえに、早くも2号で資金がパンク。

しょうがないから「偽装結婚」までして、運転資金を稼いだほどだ。
もうそんな苦労はしたくなかった。

実際、1500万円の事故の賠償金の一部を使って、友人の自称・天才、他称・ノーテンキなカメラマンの写真集「混沌を往く」をプロデュースしている。

また、新雑誌の構想(当時『噂の真相』が休刊し、スキャンダル雑誌が求められていた)も企画して、友人の何人かに声もかけていた。だが、大半の友人のノリが悪く、ゴーするまでに至らなかった。今から思うと、この『かみぷろ』のように、WEBマガジンでやる方法もあったのに、かえすがえすも残念だし、オレのチンカス根性に我ながらあきれ果てる今日この頃なのだ。

では、なぜオレはこんなに雑誌というか、書くことや編集にこだわるのか?
それを知ってもらうために、いささか唐突ではあるが、話はオレの原点に戻る。

 

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