<有馬記念:2週前追い切り>

 グランプリ有馬記念(G1、芝2500メートル、27日=中山)のファン投票最終結果が10日にJRAから発表され、G1・6勝馬ゴールドシップ(牡6、須貝)が2年連続1位に選ばれた。有効投票数147万5755票のうち12万981票を獲得。宝塚記念を含めてファン投票V4となった。この日はラストランへ向けて栗東で2週前追い切りに臨み、Cウッド6ハロン83秒2-12秒7をマークした。

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ゴールドシップ(左)はCウッドコースでアドマイヤエイカンと併せた

 多くの期待を背負ったゴールドシップが、白さの増した芦毛の馬体を弾ませる。馬なりのままアドマイヤエイカン(2歳オープン)と馬体を並べて併入。Cウッド6ハロン83秒2-12秒7をマークした。

 ラストランへかける熱意の表れだ。他のジャパンC出走馬が追い切りを控える中で、敢然と時計を出した。須貝師は「疲れも出てないし、息だけ整えようと思ってやった。いい感じ。使って素軽さも出てきてる」と手応えを口にした。来週の追い切りでは、2年ぶりにコンビを組む内田騎手がまたがる予定だ。

 最後まで愛され続ける。ファン投票は2年連続の1位で、宝塚記念も含めると“4連覇”。昨年(6万6796票)の約1・8倍にあたる12万981票を集め、11年ブエナビスタ以来4年ぶりとなる10万票突破を果たした。トレーナーは「人気に応える競馬をしてほしい。自分としても悔いの残らないよう仕上げていく。最後にいいレースを」と決意表明。歴代最多タイの中央G1・7勝目で、レース後の引退式に自ら花を添えたい。【太田尚樹】