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ラブリーデイ超回復、馬なり半馬身差/ジャパンC

2015/11/27 13:56 投稿

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<ジャパンC:追い切り>

 いざ世界のNO・1へ。秋競馬の大一番、ジャパンC(G1、芝2400メートル、29日=東京)に出走する秋の天皇賞馬ラブリーデイ(牡5、池江)が26日、栗東Cウッドコースで最終追い切りをかけた。併走馬に半馬身先着と好気配。この日発表の枠順でも1枠1番の好枠をゲットした。

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Cウッドコースで川田騎手を背に併せ馬で追い切ったラブリーデイ

 王者ラブリーデイが超回復を見せた。栗東のCウッドコースを馬なりで800メートル54秒5-12秒6。やや高めの頭を力強く前後に振り、小気味良くリズムをとると、アッシュゴールド(古馬1600万)に半馬身差で先着した。

 連戦の反動はなく、むしろ上昇気配だ。またがった川田騎手は「スムーズに終えることができて何よりです。変則日程で輸送もあるので、時計はゆっくりですけど十分の感じ」と満足を口にした。騎乗停止中の天皇賞・秋は池江調教師の隣で観戦。代役の浜中騎手へも助言を惜しまなかった。「一番いい結果だけを得られるように」。期する思いを胸に手綱を握る。

 疲れ知らずの肉体の秘密は、日々のルーティンにある。もはや日課となったフラットワーク(※)は、操縦性を高める以外にも効果があるという。発進と停止をゆっくりと繰り返すことにより、筋肉のストレッチになる。担当の山元助手は「柔軟体操みたいなもの。いかにちゃんとするかで、スピード調教の後が変わってくると思う。体幹も良くなる。人間と同じですよ」と解説する。毎日続けることで、疲労の蓄積も違ってくる。だから連戦に耐えられる。

 池江師は「タフで元気な馬。まだまだ活気も活力もある。日本代表として恥ずかしくない競馬ができると思う」と自信をのぞかせた。勝てば年度代表馬の座も見える大一番。無尽蔵のエネルギーで王道を駆け抜けていく。【太田尚樹】

 ※フラットワーク 前進、後退、停止、数字の「8」を描くように歩く調教方法。時間をかけて人馬のコンタクトが取れるため、信頼関係を強化することができる。池江厩舎では、栗東Eコースの外側にある小さな角馬場(丸馬場)を利用して行われている。3冠馬オルフェーヴルもこの調教をこなし、競馬で悪癖を見せることが減った。

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