2年連続札幌リーディングへ-。福永祐一騎手(38)は先週終了時点で17勝を挙げ、2位のC・ルメール騎手に5勝差をつけている。今週も札幌2歳S(G3、芝1800メートル、5日)のアフターダークなど土日の全24鞍に騎乗。上積みは確実だ。来週からの秋競馬へ向け、ユーイチが笑顔で最終週を締める。

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夏競馬各場リーディング争い

 初の札幌参戦だった昨年は2位以下にダブルスコアとなる20勝で札幌リーディングジョッキーに輝いた。デビュー20年目の今年は最終週を前に17勝。福永は2年連続のタイトルをはっきりと視界にとらえている。「(開催最終週を迎え)早いなあ。今年はルメールが来ていたから一騎打ちになると思っていた。すごく満足という感じではないけど、一定の数字は残せているのかな」。昨年はシャーガーC参戦など騎乗10日間の数字。今年は9日間だが、ライバルを上回る数字に納得の表情を浮かべる。

 先週のWASJは7位タイ。ベイズ、ターナーら日本のファンが初めて目にする名手が出場。装いを新たにし“マジックマン”モレイラの活躍が目立ったシリーズで実感したことがある。「やっぱり小回りの競馬は面白いね。大きいコースは能力通りの部分が大きいけど、小回りは乗り方ひとつで変わるから面白い」。自身も昨年12月、香港で行われた騎手招待競走で優勝している。そのときの2位がモレイラ。「香港にはシャティンとハッピーバレーという2つの競馬場があって、全然違う競馬場。モレイラはコースの特性をつかむのが早いんだと思う」。この地での1鞍1鞍が血となり、肉となっている。

 札幌には家族とともに滞在。「人にとっても過ごしやすくていいところだよ」と快適な時間を送った。集大成の札幌2歳Sはアフターダークの手綱を託された。水曜の調教では「フラットワークではぎこちないなと思ったが、走らせるといい馬だね。初戦より動けると思うし、素直で乗りやすい」と手応えをつかんだ。札幌リーディング、2位戸崎に12勝差で独走態勢に入った全国リーディングへ向け、腕が鳴る。【木南友輔】

 ◆開催リーディングの副賞 今年の札幌リーディング騎手には北海道記者クラブから、地元の味覚を盛り込んだカタログギフトが贈られる。賞品はその年ごとに決められ、過去には北海道の海産物セットなどが贈られたこともある。ちなみに函館リーディングの岩田騎手には、夕張メロンとでんすけすいかのセットが渡された。