2歳リーディング快走中のダイワメジャー産駒が、出世レースの新潟2歳S(G3、芝1600メートル、30日)制覇へ名乗りを上げる。ダリア賞4着のファド(牝、矢野)は前走の敗因を受け、しっかり対策を練った。巻き返しの可能性は高い。
新潟2歳Sに出走予定のファド
敗戦を成長の糧にする。ダリア賞で1番人気に推されたファドは、ゲートの出がひと息で後方を追走。直線で盛り返したが、4着に敗れた。矢野師は「ずっと他の馬を気にしてスタート直後から外にふくれていた。鞍上が何とか内に誘導しようとしてくれたが、その分で4角までストレスになっていた」と振り返る。
目に見える課題があったことで、対策は立てやすかった。レース翌週の調教から、口当たりのソフトなリングハミに交換。ゲートの駐立も練習した。レースでは、片側だけのチークピーシズ着用も視野に入れる。「ハミを替えても、うまいこと受け入れてくれた。もともと調教では外に張る面は見せないし、前走みたいなことはないのでは」と、修正の手応えはばっちりだ。
ダリア賞組は過去10年で【1 2 2 29】と必ずしも相性がいいわけではないが、1番人気に支持されていた馬に限れば09年Vのシンメイフジなど【1 0 2 3】。ぐっと安定感が増す。「4角まであんな感じで走ってなおかつ最後に伸びるんだから、やっぱり能力は高い。今年はメジャー産駒が好調みたいだしね」。指揮官の頭には、巻き返しのイメージがしっかり浮かんでいる。【高木一成】
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