絶好調男が今週も主役を張る-。JRA重賞で騎乗機会4連勝中の岩田康誠騎手(41)が、日曜札幌メーンのエルムS(G3、ダート1700メートル=16日)にジェベルムーサ(牡5、大竹)で挑戦する。5連勝達成なら武豊騎手が持つ6連勝に次ぐ2位タイ。先週のレパードS勝ちで今年早くもJRA重賞10勝を挙げるなど勢いは断然で、過去3勝とレースとの相性もいい。
ジェベルムーサにまたがる岩田騎手
また1つ大きな勲章を手に入れようとしている。岩田騎手は先週、レパードSを制して、JRA重賞で騎乗機会4連勝(CBC賞、函館記念、函館2歳S)を達成した。今週、エルムSを勝てば5連勝となり、武豊騎手の6連勝に次いで史上2位タイの記録だ。今夏はまさに「岩田の夏」になる。それでも「馬が強いだけだよ。1、2番人気の馬に乗っていれば誰でも勝てる。そういう馬から依頼を受けることはありがたいことだね」とおごることなく自身と対峙(たいじ)している。
夏を独り占め状態だ。函館→新潟と主戦場を替えながら精力的に騎乗し、レパードSで今年早くもJRA重賞10勝目に達した。自己最多の08年(13勝)を超える勢いだ。通算でも節目の重賞80勝目と、確実に期待に応え、存在感を際立たせてきた。今、最も信頼のおける仕事人だ。
ジェベルムーサとは今夏からのコンビで、大沼Sを制し、前走のマリーンSでは3着と結果を残す。12日には函館に駆けつけ、ダートでダノンウルフ(3歳未勝利)と併せ馬。4ハロン54秒3-12秒2で3馬身先着し、「いい。これで負けたら仕方ない」とこれ以上ない手応えを伝えた。
このレースは過去3勝2着1回。08年から騎乗機会4連続連対と相性が良く、記録達成への舞台は整っている。「頑張ります」と短い言葉に思いを込めた。暑すぎる夏のクライマックスはまだ先にある。【松末守司】
◆岩田騎手のエルムS成績 過去5回騎乗し【3 1 0 1】で勝率60%、連対率80%。ローマンレジェンドで勝った12、14年はどちらも2着とタイム差なしの接戦で、鞍上の勝負強さが目立った。
◆JRA重賞騎乗機会連勝記録 最多は98年武豊騎手の6連勝。4連勝以上(平地のみ)を達成しているのは、のべ7人で、5連勝は河内(現調教師)、武豊、4連勝は武豊、ペリエ、横山典、岩田。
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