片岡義朗ブログ

「1789」@帝国劇場20180502

2018/05/03 15:55 投稿

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「1789」を観て来た。面白かった。2年前の前回も観てるのだけど、演出は変わっていないというのだけど、客席で観た感想としては、印象はかなり違った。舞台により熱がこもっていたというべきか、加藤和樹くんの革命リーダーとしての立ち居振る舞いに熱気がこもっていたし、渡辺大輔くんの歌も、なんとダンスも迫力が増していて、そう大勢のダンサーの熱いダンスも凄かったし、なにか伝わってくる気持ちに熱がこもっていた気がした。

僕がこのミュージカルが好きな理由は、ヨーロッパの歴史好きというか、高校時代、ヨーロッパの歴史が好きで本読みまくっていたことを思いださせてくれるから。
なかでもこの革命があったから民主主義が始まったと言えなくもないフランス革命。次々に起こった史実をを忠実になぞってくれているのがうれしい。好きだった世界史の授業と先生を思い出しながら、1798年テニス場の集会は6月20日、バスティーユ襲撃は7月14日、人権宣言採択は8月26日だったとか、パンが欲しくてお母さんたちが立ち上がったとか。
この革命はプチブルジョワジーの革命だと言われ、今まであまり言われていなかった農民の革命の側面を和樹が担っていてくれることとか、
しかも最後に皆さんで長い人権宣言を滔々と語ってくれることとか、
素晴らしい。

楽屋で和樹を訪ね、凄いね、背負って立っていたよ、和樹発生源の熱気が舞台上に伝染し、役者全員、空間の隅々まで熱量充満してた、と最大級の感想伝えた。
でも真面目な和樹だから自分でセリフ変更するなんてことしないだろうと思ったけど、聞いてみた。僕が高校時代に必死で丸暗記したランス革命「人権宣言」の第1条冒頭の有名な一文、「人間は生まれながらにして自由であり、権利において平等である」を「人間は生まれつき自由で、……」と変えてセリフにしたことについて、彼が演ずる無学な農民には、口語に変換したほうが役柄に似合うと、彼の発想で変えたのか、「生まれつき」と「生まれながらにして」では印象が違う、って聞いたら、「小池さんの指示です」、って言いつつ、片岡さん、なに聞いてんですか、そんなのそれしかありえないでしょ、って顔をされた、さすが小池さん。でもそういう顔する和樹ってやっぱり超まじめ、いいやつ。

和樹楽屋から階段上に登っていく途中の踊り場で大勢にかこまれて写真撮ってる岡幸二郎さんに呼び止められた。
片岡さん、久しぶりっ、て、岡さん繊細な気遣いの持ち主。写真撮影中断して、話しかけてくれた。僕の、稽古場使わせてくださいね、に、そう、もうすぐ案内状できるから送るね、って、言いつつ、もう若い人しかいなくって……、優しい岡さん、舞台上ではあんなに怖かったのに柔らかな笑顔が可愛い。

渡辺大輔くんと、広瀬友祐くんが一緒に入っている楽屋を訪ねたら、大ちゃんはシャワー浴びてて、扉の前のマネージャーさんが、シャワーが長い人で当分出てこないと思います、っていかにも綺麗好きに見える渡辺大輔くんらしい、でもわかる、あの熱演でダンスあんなに激しく踊ってる大輔くん見たことなかったし、歌も声量増してて進化激しく、汗たっぷり、綺麗にして楽屋口を出たいって分かる。マネージャーさんに、良かったって伝えてくださいね、と言って広瀬くんに声かけた。

広瀬くん、楽屋で会っても凛々しい、ただ表情は優しい。
出番少なく、超絶美女の王妃と恋して、彼の歌声の方がより強く寂しげに響いて来るデュエット歌ってって、おいしい役どころ、だね、って言ったら、いやーそれよりもっと芝居したいって、表情に出た。
無理もないスポーツプロ目指してたキャリアの体力、余って余って、今回は美しいのでいいのだけど、僕も彼の激しい芝居、アクション見てみたいなって思った。

長く会っていなかった岡田亮輔くんも尋ねたら、喜んでくれ、いきなり力強くハグしてくれた。たまったおしゃべりたくさんして、最後は定番の、お母さん元気?昔たくさんお世話になったので、って言うと、なぜか、それだけは言わないで、って身悶えする。
だってしょうがないじゃない、お母さんの岡田可愛さんってホントに僕の10代のストライクの憧れだったから。

皆さんと写真をピシャリ、身長差避け広瀬くん一緒に勉強しに来た友松花穂さんも。

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