「キスより素敵に手を繋ごう」を池袋あうるすぽーとで観た。
とても良い芝居、めったにない。
ぜひ今日一日しかないけど観に行ってほしい。
滝川英治くん入魂の芝居、胸にジンと来て不覚にも涙が出た。...
大男が自身の欠落した人生に気が付き、どでかいカラダ厚い胸板かきむしって悶えるさまは悲しく、やがて可愛く見えてくる。
「アルジャーノン…」に通ずる、不条理に見舞われた人間と、その不受理に振り回されながらも、その不条理に屈することなくそれに常に立ち向かい、理不尽に打ち克ち日常を取り戻そうとする人々。
愛はお互いがお互いを認識し確かめあって初めて意味がある。存在を確かめ合うまでの不条理に流されない女性の我慢強い日常の生き方にも共感する。
あえてだめだしすれば、不必要に長い芝居時間に若干疲れた。
幕が上がってからの芝居の導入で、この芝居はどんな事柄なのかをもっとわかりやすい提示をしたほうが時間もつまめるし、観客も芝居に入りやすかったのにとか、TV画面での絵解きが長すぎるとか、おかずをたくさん入れたがる演出センスにもうちょっと観客に親切にしてと言っておきたい。
終演後、近くのバールに誘い、飲まずに帰ると言う滝川くんに、こんな素敵な芝居ができる彼の成長がうれしくって、頭撫で撫でしてめっちゃ褒めした。
ほんのちょっとのダンスシーンや身のこなしや一瞬の動きの体の切れの良さに見ほれたり、29歳なのに全く17歳にしか見えないJKファンション見せてくれなまめかしい絶対領域に目が吸い寄せられたり、いつも明るい笑顔の富田麻帆さん、悲しい芝居の中の救いの時間だった。
20歳の誕生日迎えたばかりのハナホさんと一緒にパチリ。
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