片岡義朗ブログ

再掲ブログ「世界貿易センタービル」@NEW YORK

2016/10/31 19:09 投稿

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ビルの崩壊を建築家は予想出来たのでは?

WTCビル

ワールドトレーディングセンタービル

悲劇を映画にしようとしたら、とほんの軽い気持ちでこんなプロットを書いた。
アメリカ人は、この事件をやがて映画にするだろう、既に、しているかもしれない。
その時、こんな視点で誰か映画にしてくれないか、と思う。
たぶん誰もそんなことはしないだろう、
もっとエキセントリックな映画でないとハリウッドでは通用しない。


このプロットは2004年5月17日にオーバルリンクで発表したものです。
物語を着想したら、とりあえずどんな形でもいからプロットにしてみたらと思う、
この程度でもたぶんプロットと呼んでいいのではないかな。

「WTCビル」プロット片岡義朗
世界貿易センタービル、110階建てのツインタワー、が映し出される
竣工1974年、高さ417m外壁はアルミ製、正方形の断面をしているツインタワーは、
1辺の長さが約63m、鉄骨フレーム構造で中央のコア部と外壁部で建物を支えるようになっており、
この間のフロアーには柱がない

WTCビルにボーイング767が突入する
「ビルが崩壊するぞ、後60分で!」 
それまでにどれだけの人を避難誘導できるか、 
巨大ビルの燃え盛る映像を見ながら 
若手建築家トムクルーズ(ビルを設計した建築家ミノルヤマサキの弟子)は
B767の飛行時間→航空燃料の残存量→熱の温度→ビルを支えている構造に与える影響
→火災階以上階の重量→構造体が耐えられる限度→崩壊までの時間を計算し、 
ビル崩壊まであと60分しかないことを突き止め、現場に駆けつける、 
消防隊の隊長ジャックニコルソンは無理解だった、
「あのビルが崩れる訳ないだろう、与太話持ってくるな」と言って取り合わない 
がそこで出会った新人消防官ベンアフレックが
「その話僕は信じる、早く避難させよう」
と言って無線に飛びつき、制止する隊長を倒しビル内の消防隊に的確な指示をし始める、 
隊員はタイムリミットぎりぎりまでビル内に踏みとどまり活躍する、 
殆どの人々が避難したがトムの恋人、ノーテンキなブリットニースピアーズが
最上階のスポーツジム、プールでヘッドフォンダイエットダンス中に取り残された、 
トムはそれを知り、引き留める消防隊隊長を振り切り自ら最上階に向かう、
あとを追いかけるベンアフレック
建物の構造を知り尽くしているトムの誘導で突き進む2人
障害をはねのける超人的体力のベン、最上階直前のフロアで動けない少年を見つける
トムの、後は自分がやるという決意を聞き、少年を担いで階段を駆け降りるベン
やっと最上階に辿り尽いたトムに残された時間は、 崩壊まで後5分、
ヘッドフォンを取り事態をようやく把握するブリットニー、だが脱出の方法は? 
そこにジャックニコルソンが操縦するヘリが最上階窓際に接近する、 
ガラスが割れない、 割れれば脱出できるかもしれない、 
トムと水着のブリットニーは固く抱き合い二人で最上階のガラスに向かってジャンプする、 
ビルが崩壊を始める、 
飛び出してきた二人をジャックがヘリから身を乗り出して手を指しのべる、 
ようやく地上に脱出したベンと少年が見上げる中、ジャックの手がトムの手をつかむ、
「ファイトォ イッパーツ」てな訳ないか…。

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