2015/11/23
5:16 am
「11観てきた。
沢山笑えた。楽しい。
出演者は青春学園を演じた役者が中心、
という洒落の効いたタイトルの舞台になっていた。
舞台は演劇でもないし、ましてミュージカルでもない。
まごうことなき鉄道ファンに向けた業界裏話だ。そこにハマった。
日常生活の中でこんな話なんかほとんど誰も知らない、そんな話が舞台上に横行する。
とっても面白い、ニヤケル、言う事ない。
しかも鉄道全般に対する愛もありその部分涙出てく場面もあった。
僕は長い間の隠れ鉄道ファンだ。
どちらかといえば僕の守備範囲はささやかな「駅鉄」で、
電車そのものにはどちらかといえば疎い。
SUICAも東京駅100年記念を使っているし、
好きな駅は一番は小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅の竜宮城風、
2番はムッソリーニが国威発揚で作った威風堂々のミラノ中央駅、
マチュピチュ駅の谷間のどん詰まり感も捨てがたい…語り出したら終わらない。
なので知らない話もたくさんあったけど
アオハルで語られる鉄道会社裏話や、電車関連事件はいくつかは一応は押さえている。
中でも西武鉄道の裏技使いのいやらしさは実感としても感じている、
例えば舞台では語られていなかったが、
西武鉄道には川ホームでホームを横断する跨線橋がない駅がそこいら辺にも多数ある。
ほかの鉄道会社には、例えば東急電鉄には世田谷線を除いては主要な線ではそんな駅は少ない。
西武鉄道では乗客は乗り過ごしたら、
いったん改札を出て踏切を渡りもう一度料金を払って改札を通らなければならない。
もちろん乗車区間分の料金はたとえ間違えて乗り越したとしても
どこの鉄道会社でもきちんと正規料金を払わなければならない決まりがあるのは当たり前だ。
でも実際は、跨線橋があるのでそんな事意味ないことぐらいだれでも知っている。
西武鉄道は乗客から料金収入をたくさん取り上げたいために意図的に跨線橋を作らないか、
跨線橋にお金をかけるのがもったいないと考えてるか、
いずれにしても乗客にサービスしようとはちっとも思っていない会社にみえる。
長い間独裁体制の経営をしていたので、
Kimeruくんがヒットラーをあがめるかの如く会長-会長と恐れ敬う場面がたくさん出てくるけど、
こんなことよく書いてくれたとその場面ごとにうれしくなって観ていたのだけど、
もとい、公共機関であるという以前に利益優先のただの個人会社になっていた、
というのが僕の観測だ。
西武ドームを作ってくれたのはありがたいが、何もあんな遠くに作らなくても、とかもある。
失礼、話が横道にそれ過ぎた。
舞台の感想に戻ると、
役者たちは僕にとっては仲間うちで彼らの現在の実力が発揮されていて気持ちよかった。
舞台上のみんなが打ち解け合いお互いを分かってやっている安心感も漂う。
和やかな空気と笑い声が劇場に満ち足りているのが良く分かる。いいですね、こういうの。
ファースト青学メンバーが多い中にも、
副都心線の章平くん、カラダ動くいい役者ですね、かっこいい、
りんかい線の山本一慶くん妖艶芝居ただ者ではない、
宇都宮線の稲垣成弥くんグッドルッキンナイスプロポーションがちょっと宇都宮イメージと違うけど…、
みたいなフレッシュ俳優の大人に負けない技のイイ演技も観れたし。
ああこうして次の世代が育ってきているんだなと感じることが出来たのもうれしい。
永山たかしくん、JR東海社長という固い役どころで憎まれ役なのに、
そこをキャラクター像をセリフや演技で少しずらし、
愛されキャラクター作った、こういうの演技ですよね、素晴らしい。
阿部よしつぐくんの歌は1級品だし、
郷本直也くんの軽い芝居は観慣れてなくて新鮮だったし、
Kimeruくんのクレイジー芝居は本物だし特に女装ははまりすぎだし、
高崎翔太くんチチチチと叫んで可愛いしナマ足色っぽかったし、
森山栄治くんはきっぱりしてかっこいいし、
滝川英治くんはカラダ重たく見えてダメって駄目だししたらむくれて、そういうとこ可愛いし、
豊永くん元々のエンターテイナー垣間見せてくれたし、
鯨井康介くんお仕えするキャラやらせたら何時も絶品、
高橋優太くん多数の平行路線に負けてる京浜東北線の地味さ加減出てたし…。
それぞれの役者皆さんが自分の引き出しを思いっきり探ってそこから何かしら引っ張り出し、
それぞれ技を繰り出していて、どの役者も見応えがある。
原作知らないので続編が出きるのか分からないけど、ぜひ続きをやってほしい。
僕は、とにかく原作コミックス買って読んでみようと思った。
楽屋でする話を寿司屋でしたくなり、エブリバディウエルカム、と呼びかけ皆さんが集合してくれた。
とっても騒がしい楽しい飲み会になった。
気持ちよさ丸出しで、パチリ。
なぜか一人セカンドから章平くん、なぜか非イケメンのコバケン。