2010/09/12

7:24 pm

昨日、立て続けに3つの舞台を観た。
最初は、品川ステラボールのジャパンアクションエンターテイメント(JAE)の「白鎧画」、
次はJCBホールの「宮野真守コンサートライブ」、
最後が湯澤幸一郎さんの「CACCINICA」だった。

JAEは元々アクションでは日本の伝統を作ってきた事務所だけあって、
すごいアクションの連続で決まっていた。
男のアクションはここがすごいってもはや当たり前になっているので驚きはしないのだけど、
女性3人のアクションには、驚いた。
特に佃井皆美さんはかっこよかった。あんなに細い体のどこからあのエネルギーが出るのだろう。
殺陣のスピードとアクションのキレがたまらない。
長くて奇麗な足がシャキッ-ンと回る、男たちが倒れる、気持ちいい。
ターザンで飛んでくるとき見えてしまうおなかの肉の無駄のなさ、かわいい。
鋭く立ち回り、一瞬止まった時、見得を切る目が色っぽい。
この舞台、六本木康弘くん、花川仁教くんも出演していて、終演後、皆実さんも入ってお話しした。
舞台上の激しさとは3人ともまるで無縁のやさしい顔をしていた、
花川君だけは、ちょっと無骨な顔が入ってたけど。
話してるうちに、いつか、この人たちのアクションが生きる舞台を作ってみたくなった。

品川から後楽園まで急ぎ、宮野くんのコンサート開演前に滑り込んだ。
宮野くんは進化していた。
まじめな彼のことだから毎年あるインターバルでライブをやると決め、
そこに向かってダンスも、ヴォーカルトレーニングもきちんと努力を積み重ねて来たのだろう。
トークが面白いのは前から分かっていて、
サービス精神満点の彼の舞台いろいろな趣向があり、そこはいつものお約束だ。
ダンスは、「2ステップス」の時はそんなに得意ではない、
と自分では言っていたけど、明らかに体がキレるようになっていた。
元々無駄に手足が長いという素晴らしいプロポーションを持っているのだけど、
その手足の長さがスピードに乗ってリズムを刻み、目に快感がやってくる。
歌は進化がはっきりしていた。
特にバラードの「REFRAIN」と言う歌、すごいな、と感じた。
声がカラダから出るようになっていた。
その分大きな声が出るようになり、ロングトーンもきれいに伸びていた。
この部分の進化ははっきりしていて、会って感想を一言、言いたかったのだけど、
時間がなく、12曲目まで聞いたところで中座した。
このまま進化を続けると、歌えて、踊れて、お芝居をして、いろいろな仕掛けのあるショーを作れる、
日本を代表するエンターテイナーになる、目指せマイケルジャクソン、そんな気がした。

JCBから青山マンダラまで急ぎ、CACCINICAの休憩後の後半に間に合った。
湯澤くんの歌は相変わらず、素晴らしい。
落ち着いたチェロの響きが狭い空間に行きわたる、その音にかぶさるように湯澤くんのカウンターテナーが、
柔らかでしっかりしたシルクのドレスがさっとすべるときの絹ずれの音のように、
滑らかにひと肌をあまねくなでていく。
全員が一言の声もあげず、うっとりと聞き惚れた。
小野田龍之介くん、田代くんも来ていて、彼らも入った打ち上げを誘われたが、
疲れていたので、それを申し訳ないけど断って、
素晴らしい人たちの素晴らしいパフォーマンスに納得し、帰路についた。