今回は、ここ数年間で反響を呼んだバーガーキングの広告・プロモーション事例をまとめて15例お届けします。
1.バーガーキングとCall of Dutyがコラボ!? 限定メニューでゲットできる専用コスチュームの全貌
ファストフード大手のバーガーキングが、2022年10月に発売された大人気戦争ゲームCall of Duty: Modern Warfare II(以下MWII)とコラボし、店舗で期間限定メニューを購入すると、ゲーム内で使用可能な専用コスチュームを入手できるというリアルとバーチャルを結びつけた施策を実施しました。
コラボの発表を告知した動画では、MWIIを彷彿とさせる特殊部隊が深夜のバーガーキング店内に忍び込む様子が描かれます。
世界中に多くのプレイヤーを擁するMWIIと、同じく世界各地に店舗を展開するバーガーキングのコラボは、両ブランドの遊び心が詰め込まれているだけでなくしっかりと限定感のある価値をユーザーに提供しました。
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2.「マクドナルドのポテトを買えばワッパー無料」バーガーキングがライバルのマクドナルドを支援した理由
ポーランドのバーガーキングが、マクドナルドのチャリティーイベントを支援するため、マクドナルドでフライドポテトを購入した人に、ワッパーを無料提供するサービスを実施しました。
過去にもライバル視しているマクドナルドを宣伝するキャンペーンを打ち出した過去もあるバーガーキングの広報は、「わたしたちはお客様と共に、世界をより良くしたいと考えています。困っている人を助けるためには、ブランドの垣根を越えて問題に取り組まなければなりません」とコメントしています。
競合のキャンペーンを応援しながらしっかり自社商品のアプローチも欠かさない、バーガーキングのしたたかさが感じられるユニークな施策です。
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3.複雑化する社会で何が起きているのか? ユーモアとサスペンスを織り交ぜたバーガーキングのCM
アメリカのマイアミに本社を置く大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングは、2022年に環境破壊や過度な価値観の拡充により日々複雑化する社会に警鐘を鳴らしつつ、オチに自社商品を用いた長編CMを公開しました。
最後までどの会社の広告なのかがわからないように設計された動画は、環境保全と健康管理、名前や価値観の多様性、テクノロジーの進歩によって発生してしまう不必要な心配ごとなど、世に存在するさまざまな矛盾にフォーカスを当て、ラストに“チキンでできていないチキンナゲット”を持ってくることでシリアスな雰囲気を笑いに変えつつ、商品訴求にも余念がないCMです。
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4.バーガーキングが自社のゲームアプリのバグと絡めた施策を実施
ブラジルのバーガーキングは、同社の公式アプリ内におけるバグを発見した人が専用ハッシュタグと共にSNSで報告するとバーガーキングで使用できる特別なクーポンがもらえるユーザー参加型キャンペーンを実施しました。
告知動画では、ヘリコプターがビルにめり込んでしまう様子や、自転車に乗った男性の身体があり得ない方向に曲がってしまう様子、格闘家の選手が試合中にマットに沈み込んでしまう様子など、さまざまなゲームのバグをまとめています。
ユーザーにとってネガティブな印象を与えがちなバグを逆手に取り、自社のプロモーションに役立てる姿勢は見習いたいところです。
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5.ピザを注文したはずが届けられたのはハンバーガー!? 中米のバーガーキングが行ったユニークなプレゼントキャンペーン
グアテマラのバーガーキングは、認知度に課題を抱えるハンバーガーそのものを祝福する日“国際ハンバーガーの日”をより多くの人に知ってもらうため、2022年ピザやブリトーをはじめとしたハンバーガー以外の商品をデリバリーでオーダーした人をピンポイントにターゲットした、プレゼントキャンペーンを実施しました。
ハンバーガーチェーンにとって大切な記念日を周知するため、あえて他社でデリバリーをオーダーした人に絞ってプレゼントを配ることで記憶に残る施策にすることができたようです。
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6.Call of Dutyが遊べる最も意外な場所とは? バーガーキングの奇想天外なコラボ施策
2023年にバーガーキングが、世界中で大人気の戦争ゲームCall of Dutyが店頭の端末で遊べる期間限定のコラボ施策「Kiosk of Duty(Call of Duty注文パネル)」を実施し、さらにゲーム中で特定のミッションをクリアすればセットメニューが無料でもらえるキャンペーンは、多くの話題を集めました。
魅力的な特典があるからこそリスクも大きかったという点をアピール。世界中で絶大な人気を誇るゲームと、世界中に店舗を構えるブランドならではの組み合わせで双方の話題を最大化することに成功しました。
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7.朝帰りのシメにハンバーガー!逆転の発想で企画されたバーガーキングの朝食メニューOOH
適切な食事リズムの形成や栄養補給のタイミングなど、さまざまな理由から“朝食は1日で最も重要である”と言われています。さわやかな1日を迎えるためにも大切なのは違いないのですが、前日から徹夜で仕事をしたり、パーティーで朝帰りになったり人にとっては朝食が“最も大切な夜食”になるときもあります。
ファストフード大手のバーガーキングは自社の朝食メニューを、長い夜の締めくくりに楽しむ人たちの様子を描いたOOHを公開しました。朝食という朝限定メニューをあえて夜食として捉えることで、一部の人の潜在的なニーズを浮き彫りにしています。
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8.サッカーの試合中のハンドサインの秘密!? バーガーキングの妄想動画
スポーツ観戦が趣味であれば誰もが見たことがあるであろう、監督や選手たちのハンドサイン。戦術的な指示出し、あるいは鼓舞の役割を担っている……と、多くの人は思うはずです。そんな共通認識をあえてユーモアたっぷりの妄想として描き直したCMをフランスのバーガーキングが公開しました。
選手同士が試合後にバーガーキングで何を食べるかの議論をするなど、画面越しに目にするやり取りの裏事情を妄想という形で表現しています。計3本のCMはフランスのプロサッカーリーグ、リーグ・アンの試合中に放映予定で、スポーツ観戦と相性が良いファストフードの魅力をストレートにアピールした事例と言えるでしょう。
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9.どこまでわかる? ホラー映画を元ネタにしたバーガーキングのハロウィンCM
ファストフード業界において、シーズンごとに期間限定商品を発売することで来店動機を醸成するマーケティング手法は王道であり、日本国内においても多くの企業がクリスマスやバレンタインなどに合わせてさまざまな施策を講じています。
アメリカのバーガーキングも、2023年ハロウィンを迎えるにあたりスパイスの刺激を前面に打ち出したGhost Pepper WhopperとGhost Pepper Chicken Friesという限定メニューを発売しており、イベントの特性を捉えたホラー映画風のプロモーション動画を通じてその魅力をアピールしています。
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10.二日酔いにはバーガーキングを! 自撮りでクーポンが届くキャンペーン
年の瀬が近づくにつれて忘年会が増えてくるのは、日本だけに限ったことではありません。多くの諸外国でも12月にはクリスマスパーティーやイヤーエンドパーティーと称してさまざまなお酒の席が設けられることがあり、連日飲酒を繰り返す生活を送らざるを得ない人は世界中にいるのです。
そんな人々に少しでも楽しみながら二日酔いを迎えてほしいという願いが込められた遊び心満載の施策が、2023年ブラジルのバーガーキングから公開されました。食欲がない二日酔いの時であってもなぜか食べれてしまうという謎のファストフードの求心力に着目し、それをユーザー参加型のSNS投稿キャンペーンに仕立て上げることで、多くの人が共感できる12月の忘年会シーズンに最適な文脈で拡散性の見込める年末ならではの施策に仕上がりました。
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11.最高に不気味 バーガーキングのAI生成を用いたハロウィン施策
毎年多くの企業がマーケティング施策を行うハロウィンの時期。新商品や期間限定のサービスはもちろんのこと、ハロウィン風の表現を詰め込んだ広告も多く公開され、年に一度のイベントを彩ります。そんな中、フランスのバーガーキングは、ハロウィンならではの「ホラー」要素を現代風の表現手法で再解釈したSNS施策を公開しました。
企画の中心となったのはAIイラストツール。「ハンバーガーを食べる女性」や「バーガーキングの店内で食事をしている男性」といった指示を出し、出力されたビジュアルをそのまま広告物として掲載するというシンプルな構造のキャンペーンです。
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12.ワッパーだらけの世界で主人公が注文したものとは!?バーガーキングの皮肉たっぷりなCM
業種、業態を問わず、多くのビジネスにとって看板商品はマーケティング上とても大切な存在です。マクドナルドのビッグマックやアップルのiPhone、アルファベットのGoogleなど、会社名と同等の、あるいはそれ以上の知名度を誇る商品やサービスが1つあるだけで市場に対して想像以上の優位性を示すことができます。
ファストフード大手のバーガーキングにとってビーフ100%のジューシーなパティが自慢のワッパーはまさに看板商品であり、幅広い国と地域で愛されています。一方で、実は同社にはほとんど宣伝を行っていないにもかかわらず絶大な人気を誇る商品があります。それが影の主役とも呼べるチキンバーガー「Chicken Royale」であり、このたびその存在感を前面に打ち出したCM「We Give Up(もう諦めるよ)」がイギリスで公開されました。
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13.“マクドナルド島”の名前変更を画策したバーガーキングの奇想天外な施策
インド洋の中央付近、マダガスカルと南極大陸の間には無人島が存在しています。島の中心には活火山があり、名前をマクドナルド島といいます。ユーモアたっぷりの宣伝で有名なバーガーキングはこのたび、この競合と同名である同島を自社ブランディングに活用したユーザー参加型のキャンペーンを公開しました。
“Whopper Island(ワッパーアイランド)”というタイトルが付けられた施策は、Google Map上でマクドナルド島に“#IlhaWhopper”というハッシュタグを付けてコメントを投稿したユーザーに対してバーガーキングの看板商品・ワッパーの割引クーポンを配るというもの。概要を説明した動画ではマクドナルド島が持つ自然豊かな特徴をしっかりと描きつつ“直火焼き”と“活火山”という共通点をたびたび強調することで単純な言葉遊びを中心に企画されたバーガーキング独特のユーモアにスポットライトを当てています。
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14.「バーガーキング®︎を増やそう」キャンペーン開始!空き物件募集の大胆施策
株式会社ビーケージャパンホールディングスは、2024年2月5日(月)13時から3月25日(月)17時までの期間、日本全国から空き物件の情報を募集する「バーガーキングを増やそう」キャンペーンを開催しました。
紹介した物件が実際に成約すると、10万円がもらえるというキャンペーン。また、応募するともれなくバーガーキング®︎自慢の直火焼きの100%ビーフパティを使用した人気No.1メニュー『ワッパー®︎チーズ』セットをお得に楽しめるクーポンがもらえます。
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15.最強のワッパーで100万ドルを手に入れろ!米・バーガーキングのプレゼントキャンペーン
ファストフードチェーン大手・バーガーキングの看板商品ワッパーは、さまざまなカスタマイズができるハンバーガーとして知られています。レタス多め、マヨネーズ多め、たまねぎ抜きをはじめとした最初から入っているトッピングの分量調整に加え、好みのトッピングを追加することも可能です。
そんな特長を魅力的に描くため、100万ドルもの優勝賞金が手に入るユーザー参加型のプレゼントキャンペーンが公開されました。最大で2万通りもの組み合わせが可能な商品特長を前面に打ち出しつつ、バーガーキングらしいポップで楽しい雰囲気が詰め込まれています。
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バーガーキングの広告・プロモーション事例15選まとめ
さまざまな角度からアイデア企画を繰り出すバーガーキングの着想の豊富さが際立っています。国や地域の特性も鑑みつつ、許される範囲内での攻めの姿勢が窺えます。
さらに、海外の大胆なプロモーションに負けじと日本国内でも攻めたプロモーションが話題となることも増えています。今後も、どんな驚きのプロモーションで楽しませてくれるのか期待したいところです。
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