2023年、+teacherは「マス目フセン“Kaketa!”」をリリースし、第32回日本文具大賞を受賞。その際に、教員や保護者を中心に「こんな商品を待っていた!」「なぜこれまでなかったのか」といった好評の声が届いたといいます。
保護者からは、「普段は全く漢字練習しないのに、この付箋を使うと取り組んでくれます。魔法みたい!」「漢字の直しが付箋を貼るだけで促せるのは大変助かります」といった声が。
また、小学校教員からは「漢字のマス目スタンプを使っていましたが、インクのカスレ・補充が面倒くさかったので業務の時短に繋がりました」といった声。
特別支援教育支援員からは、「消しゴムを使うことが苦手な生徒に対して文字のやり直しに活用しました」「集中力が続きにくい生徒に利用しています」「子ども・教員ともにストレスが減りました」といった声が届きました。
一方で、2×2のマス目配置では、四字熟語や送り仮名、熟語の学習サポートが困難という意見もあったといいます。それを受けて、もっとさまざまな学習にもフィットすることができる2×5のマス目を配置した「マス目フセン“Kaketa!”<long>」が開発されました。
マス目フセン“Kaketa!”<long>の特徴は、四字熟語や送り仮名の学習に最適なマス目配置、目に優しいグリーン原紙を採用、”貼った”を伝えられるコメントスペースとなっています。
+teacherは、「教育関係者のアイデアで、社会を良くする発明を。」を合言葉に、広く教育に関わる方々とともにプロダクトを開発し、販売までを実施するプロジェクト。第32回日本文具大賞デザイン賞受賞、文房具屋さん大賞2024入賞しています。
ありそうでなかった着想の「マス目フセン“Kaketa!”」が、ユーザーの声を反映して新ラインアップを開発。実際に使用してみて便利なところと、もう少しこうだったらというプラスアイデアの大反響を経て、着実にユーザーフィットな商品へと進化を遂げています。
ひとつのアイデア商品がユーザーコミュニケーションによって、定番化とさらなる進化を遂げていくマーケティング事例の好例といえそうです。
・※開発ストーリーとして、商品の開発過程が公開されています:https://note.com/koji_watari/n/n1634bb966d27
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