うなぎのタレをかけただけなのでは? という声に反して、じつはうなぎの脂の甘みと炭火で焼いた香ばしさを再現していて、通常の納豆よりもコストも開発期間もかけているといいます。ご飯にかけると、まるでうな重のような蒲焼きらしい「ご飯がすすむ甘辛さ」と「香ばしさ」といった味わいが楽しめる納豆。うな重のような味がする驚きと、ご飯によく合うおいしさで、いつもとはちがった食卓になること間違いなしです。
ミツカン社員による試食評価では、9%が「めっちゃうな重!」、34%が「それなりにうな重」、38%が「言われてみればうな重」と回答しているのだとか。どんな味になっているのか、実際に試してみたくなる企画商品は話題のネタになりそうです。今後、夏の定番商品に成長する可能性も感じられます。
日本人に馴染みの深い納豆ですが、味付けや食べ方がマンネリになっているという方も多いはず。そんな中、ミツカンは「うな重味」だけにとどまらず、「梅風味 黒酢たれ」「バターしょうゆたれ」などの”変わり種”たれ納豆を多く販売しています。古くから日本人に愛されてきた納豆という食材の新しいおいしさをさらに引き出し、消費者の関心を引きつけるようなたれを開発することで話題性を集め、新たなファン獲得にも一役買っているのではないでしょうか。
商品開発者は「昨年の発売時に数多くの反響(ツッコミ)を頂いたことを受け、調子に乗って今年もミツカン渾身のボケ商品『金のつぶ うな重納豆』を発売します」とコメントしており、まじめな商品づくりとのギャップにも親近感がわきます。商品のクオリティに妥協することなく遊び心を忘れないミツカンの商品開発は、今年も多くの反響を呼びそうな予感。消費者と企業のあいだの企画商品を通じたコミュニケーションの好例となっています。