佐賀市役所が、佐賀市富士町の秘湯ぬる湯「古湯・熊の川温泉」のプロモーションムービーを公開しました。佐賀市の北部に位置する富士町の古湯・熊の川温泉郷。この地の温泉は、38度のぬるめの泉温と、ぬるぬるとした肌触りが特徴で、「ぬる湯」と呼ばれ親しまれています。今回制作された佐賀市シティプロモーションムービー第11弾では、そんな「ぬる湯」の“効能”をホラー系テイストでドラマ風に紹介。これまでも様々な佐賀市シティプロモーションムービー作品を監修し、話題を呼んできた三寺雅人氏が総指揮となり、絶妙な”ぬるさ”が魅力の5つの作品を制作しました。今回は、その中から「消えた婦人」篇をご紹介いたします。

妻が…帰ってこないんです。

昭和のホラー系ドラマを想起させる女性のナレーションと、不穏な展開を予感させる音楽が流れてきました。

「消えた婦人」と題されたこの物語。家を去っていく婦人の後ろ姿は、逆光でシルエットしか見えず、謎めいた雰囲気が視聴者の“怖いもの見たさ”を刺激します。

舞台は、佐賀市北部の美しい自然に囲まれひっそりと存在する古湯・熊の川温泉郷。婦人の夫は、訪ねてきた警察官の二人に、心配そうな声で「妻が…帰ってこないんです」と相談しています。話を聞いていると、特に思い当たる節もないそう。

そこで警察官が「失踪されてどのくらい経ちますか?」と夫に尋ねると、「半日です」と答えが…。そこでピンときた警察官。「だとすると、佐賀のぬる湯では!?」と、夫に伝えます。

ぬるっ!

同行していた別の警察官も、「そうか。ぬる湯だったら長い時間浸かっても大丈夫ですからね」と同意。皆、至って真剣に話していますが、すでにツッコミどころ満載です。

すると、そのやりとりを聞いていた夫も「そうだった!」と笑顔になり、最後は3人でカメラに向かって大笑い。どうやらこれは、ドラマの中の話だったようです。

寝転んでお菓子を食べながらそれを見ていた視聴者は、「ぬるっ!」と不満そうに一言。そんな声にもお構いなしというように、先ほどの三人はカメラに向かって笑いつづけ、BGMに「ぬるい気持ち」という歌まで流れだしました。

そして最後には、この「ぬる湯」の効能を文章と共に、幸せそうな表情で「ぬる湯」に浸かるキャストたち。どこか懐かしいようなレトロな雰囲気でのエンディングとなりました。

佐賀市の「ぬる湯」の効能を伝えるために、あえてドラマ風に短いストーリーを制作したこの事例。前半のホラーテイストから後半のコメディテイストまで、視聴者を最後まで飽きさせない展開で、他のバージョンも見てみたくなるショートムービーでした。

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