物事というのは、あれよあれよとヤバいぐらい転がることもあるし、思っていたよりも遅々として進まないこともある。後者の代表、というと申し訳ないようだが、オーニソロジーの「食卓」には時間がかかった。どういった理由でか、は全くわからない。とにかく3年間ずーっと彼の新作について策を練っていたのだが、あっという間に3年も経ってしまった。
僕は不自然と無理矢理はしない。行き過ぎようと行かな過ぎようと、ことは自然に落ち着く。「101」も良いアルバムだが、あれはSONY側に急かされたし、正直えらい人々には歓迎されなかった(何回か書いたが、SONY側は、TABOOレーベルの最後の1枚にファイナルスパンクハッピーをーーまだ誰が相方になるか決まっていない時点でーー推し、僕は決然と断ってオーニソロジーのアルバムに決定した。DC/PRGの「第二アイアンマウンテン報告」の時の、ユニヴァーサルとのラッパー選択の時
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コメント
(著者)
>>2
いや、こんな文章はあなたにもかけますよ第一に日本語だし、第二に特に難しい修辞法とか使ってないし。それより今回は立場でしょう。僕の立場(高いとか低いとかじゃないですよ。ポジショニングというか、過去の仕事の果てというか)でないと今回の日記は書けませんよね。立場は取りにゆくもんではなくて、自然と立たされるもんなんで、色々頑張ってください!
(著者)
>>3
こうちゃん文字数減らしてもアレだぞ笑
(著者)
>>4
<ちょうど先日、シャンタル・アケルマンの二本立てを観たところです。この監督をまったく知らなかったのですが「囚われの女」「オルメイヤーの阿房宮」観てみました。どんな原作からこの映画になるのか、両方とも原作を読んでみようと思っています>
今、再評価が非常に高まってますよね。フェミニズムだから?まあ彼女の作品の評価はさておき、映画の「原作」はそれこそ、ゴダールの映画のほとんどにあるんですよね。「原作の換骨奪胎」は、ある意味、僕の仕事である「映画監督と音楽監督(と女優)の関係」と並ぶぐらい重要であろう「映画監督と原作者(主に小説家)の関係」を、音楽よりも強く体現していると思います。川島雄三の作品も、ほとんどが「原作小説の換骨奪胎」で、原作者から文句言われ続けてますね笑。
<菊地さん、浅田さんのゴダール特集、楽しみにしておりますが…>
コレはTFMのクリスマス特番のことか、それの文字起こしを掲載する権利を持ったエレキングのことかわかりませんが、いずれにせよ、番組、あるいはその号の主格ではありませんで、特にTFMに使われるのは3時間のうち10分ぐらいだと思います(「完全版」をネットに流す。とかなんとかいう現代的なアレもやるみたいですが)。
<先日、仕事関係でのお食事会でその中の一人の方と思いがけず映画の話で盛り上がりつつも、それが他の方々はほとんどご存知ない類の内容だったので。あわてて方向転換すべく、どんな監督がお好きですかとの問いに、とりあえず適当に(ごめんなさい)ゴダールの名前など出してみたものの、さほど場の空気の入れ替えにはならず、反省、というが映画の趣味嗜好は人に語るのは難しいと実感しました>
まあ、ゴダールは自死したんでね、最後のブーミングになりましたよね。「とりあえず」が最も似合うタイミングと言えるでしょう。でも、映画も文学も音楽も、集団の場で部分的に盛り上がりが生じた場合、それが全体を包括することって、もう現代ではないですよね笑。昔はあったんですよ!小津の話とかで!
<好きな映画のことなど、とてもひと言では語れません。>
おっしゃる通りです。僕はドミューンで町山さんと「気狂いピエロ」について話した時、膨大な知識とか狂気のマニアとか言われましたけど、1000分の1しか話してないです笑。
TFMは日記にある通り、最初は軽いものだとおもてたのでDJマインドで引き受けましたが、正規の追悼文はまだ書いていません。情報筋によると、ミエヴィルは書かないそうなんで、だったら書こうかなと思いますが、逆に1000文字とかに限定しようと思っています。コレは佐々木敦っちゃんへのディスではないですが笑、ゴダール本なんか書いちゃうと、山脈に埋もれて死ぬじゃないですか笑。僕に川島雄三の本を一冊任せてくれる出版社いないかなと思っているところです。
(ID:47990471)
今年もあと少しで五黄の寅さんも旅に出ちゃうんで、来年年明けになれば少しばかりの反省を添えた年賀状が届くと思います(笑)
その頃には、
四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れる御茶ノ水、
粋な姐ちゃん立ちションベン
とか言って、どこからともなく仕入れてきた玩具や教材なんかを、日本のどこか遠い土地に立ち寄り、独特なリズムとテンションを纏った地口や口上で啖呵売りしていることでしょう。