石森管楽器から連絡が入り、3本ともリペアとチューンナップが完了したので受け取りに行った。僕は石森ブランドの広告塔の1人でもあるので(「キクチカメラ」過去動画参照)、リペアの代金は無料だが、こうした状態に快感を覚えるタイプの奏者は多く、それはそれで音楽家の自我のあり方として健全ではあると思うのだが、あっちこっちの楽器店で無料サーヴィスを受け、あまつさえ、楽器の提供も受け(エンドースメントとか言う)、店員に「よっ、元気?」とか言いながら、適当に試奏して、「じゃ、また」とか言って、という回遊を、つまり、馴染みの上客として金を使わずに偉そうに振る舞うわけではあるが、こうした懐かしいマッチョブイブイ言わせは、似合う者以外は似合わない。少なくとも僕には無理だ。

 

 なので、リペア職人が酒好きなのを(そもそも顔が酒焼けしている)踏まえ、シングルモルトを必ず4本持ってゆくことにしている。こういう仁義は