菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>1

 タバコの話題は楽しいですね笑。僕はそもそも、自販機をもう視界に入れていません。なんかカードみたいなの出さないといけないので。こないだの、メビウス伝言ゲームで目違ってしまったのも、自販機の前で友人と話したからで、なんかメビウスだらけで、身分証明みたいなのも必要で、抵抗があるまま話を聞いた形になった結果だと思っています。

 勢いコンビニになるんですが、コンビニはご存知の通り、品揃えに差がありすぎます。下手すると、面出しナンバリング担いものも、いうと奥から出てきたりします。

 なので、新宿と神保町には幸いにして古式ゆかしきタバコ屋があり、そこでキャメルのウルトラライトメンソールをカートンで買うようになりました。これは過去の喫煙歴で、歌舞伎町風林会館裏のタバコスタンドでゴロワーズを4カートンづつ買っていた習慣に戻っている、と評価できます。

 が、それも一種の、別の階級を含んでしまっているので、資本主義市場経済が階級制なしでは稼動できない。という限界に触れてしまっていると思いますし、「一箱ずつ買い」には、それなりの市場価値がありますよね(希少性とか)。

 と、そんな状況なんですが、JPSは見ないですね〜笑。「セブンスター売れてる話」も大変興味深く、慢性品薄という階級はどの商品にも起こり得るものですよね。缶コーヒーにも鮮魚にもあります。なので「売れてるという数値が公表されているのに、何で目にしないんだろう?」といった慢性的な疑問が次に立ち現れます。

 一時期「イグザイルなんて誰が聴いてるんだ?知人に1人もファンがいないんだけど」という問題がありました。僕はその問題系の中にいて、ある時、MTVのフェスを(少女時代の日本で初めてのライブがある。という理由で)見にいったら、トリがイグザイルで、始まるなり、周囲の観客のほとんどが叫びながら立ち上がる。という光景を目にし、「公式発表」には基本的に懐疑的だった自分の狭量さを思い知りました(今でも公式発表は信じていないのですが)。

 JPSが希少性を持つのは、前述、僕のタバコ現状からしても共有できます。いっそのこと、こういう世の中ですから、調べたら売上が何位なのかわかる気もしますが。

 御節の通り、葉巻まで戻れ、とまで言わなずとも、スモークは甘いものです。厳密には甘さと苦さの混合で、酸味がありません。コーヒーとシガレットが補完関係を結ぶのは「気体×液体」という軸と「酸味あり×酸味なし」という両軸によるものですね。更に「苦味を相殺する」「甘味を相殺する」という二次的な軸もあると思います。ピースが甘すぎると感じるのは、ひょっとして、ですが、あなたがコーヒーを飲まないからではないでしょうか?

 また、両者には「塩味がない」という共通点があり、これは「食後に嗜む」傾向が、料理による塩味のサステインを追っている形になっていると評価できると思います。食事と関係なくチェーンすもキングする、という行為に何が必要なのか感じるヒントになると思います。

 因みに、僕はコーヒー単体では飲みません。紅茶のが好きです。コーヒーは僕にとってシガーの従属物で、上記の軸自体を味わっている。とも言えると思います。

 さて、肝心のご質問ですが、実は僕はJPSを吸ったことがありません。アルフベット3文字ネーミングがタバコには合わないと思っており、その理由は分かりません。クラシックラークは確かに甘いですが、チェーンスモーキング用でない、という感覚は、もしコーヒーが(飲まれておらず)媒介すれば解消されるかもしれないな(他の媒介物でも)。と、ちょっとだけ思いました。

 なので、JPSの類似品は「わからない」としか言いようがありません(スンマセン笑)。本当に直感だけでよければキャビンが似ているのでは?と思いました。僕自身は前述、現状はキャメルに落ち着いていますが、その前はケント、その前はピースでした。どちらも僕のチェーンスモーク習慣から自然に落とされたものです。

No.2 40ヶ月前

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