ジム・ジャームッシュの新作(4月3日公開)の試写を見てきました。公開前の映画を酷評すると保安官が逮捕に来るんですが笑、流石にもう僕を逮捕しようとは思わないだろうし(逆に言うと、あん時は逮捕できると思ってたんだからバカの突進力と思い上がりというのは怖いですよね笑)、「評論家による酷評(というか、いろんな形のネガティヴ)」が、一義的に悪意に満ち、興行成績を落とすとは全く思えないので(少なくとも僕のは。見たくなるように書いているので)、只今よりガッツリ悪口芸をご堪能いただきますので、どんだけ腰砕けるか、必ず劇場でご覧ください笑(因みに、ネタバレはやらかしません)。
<菊地成孔の日記 令和二年 2月20日 午前6時記す>
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コメント
コメントを書く(著者)
>>3
僕もそうですよ(笑)
(著者)
>>5
シネコンに否定的な人は、こうやってジャームッシュ映画が、ジャームッシュもアメリカンインディーフィルム史も何もへったくれもない、無教養な観客(←僕はこの人たちを否定しません)が、例えばこういう作品を「ツマンネ」とかいってしまう無慈悲さに対する恐怖や脅威だと思います。あの「勝手にしやがれ」だって、「芸術家がクライムアクションを撮ろうと思った結果、とんでもないのが出来てしまった」案件ですからね。
タラのあれは、本当にすごいな、ジョン・ケージとかそういうのに近い、コンセプチュアルアートみたい。と思っています。あんだけ「意外なオチ、どんでん返し」について、あらゆるトライ&エラーを繰り返した、劇作家的な属性の強いタラが、とうとうここまで来たか。という、「4分33秒」みたいなオチで、しかも、全く違和感も雑味もなく、単に嬉しい。という(笑)、そこがおそるべきところだと思います。瀧本誠さんと話した時、瀧本先生が、あの映画を「オチは見ていない(目を隠していたとかではなく、見ても尚、史実が描かれていると信じている)。そのぐらい、シャロンテートが惨殺されたという事実が好きすぎる」という事に、辟易寸前の関心をしましたが(笑)。
日記本編に書き忘れrてましたが、ジャームッシュのゾンビは、ゾンビの定石を外して、「生前に依存していたものを、ゾンビになっても探し求めている(のもいる。そうじゃないのもいる。というヌルさ笑)。という設定があって、コーヒー好きとかファッション好きとかがゾンビになると、、、、という感じなんですが、涙が出るほど面白くないし、何より、それによって、もう70にならんというおじいさんが、街角でみんながスマホを一心不乱に見ていて、ゾンビみたいだ。あいつらは「スマホゾンビだ」という揶揄の言葉ありますが、それをそのまんまストレートに皮肉りたくてやってんの笑。
そんな、今更「みんなスマホ見過ぎ」って、映画作ってまで訴えることか?それだったら自分がゾンビやったほうがはるかに面白いし、批評性が担保されるんじゃないの?という流れで出た話ですね(笑)。何れにせよ、見てみてください。「パターソン」見て退屈した人(みた人全部ですが・笑)こそ、見るべき映画です。
(ID:5716872)
>>6
菊池さん、返信ありがとうございます。映画関税撤廃はタランティーノの新作について書かれていれば即購入を…と思っていたのですが、ここでその件についても触れられていたので満足しました。近々購入し、じっくり読ませていただきます。