昨日は『日本のいちばん長い日』の試写会に行ってきた。
田原総一朗氏と7月26日に、この映画に関する
トークイベントを行うことになっている。
一番驚いたのは各シーンが「映画」になっているということだ。
半藤一利原作のこの作品を、ここまでスマートに撮るとは
原田眞人監督のテクニックが凄い。
二番目に驚いたのは昭和天皇のカッコ良さだ。
かつて昭和天皇がこれほどカッコよく描かれたことはなかった。
畏れ多いから顔は映さないとか、カリスマ性を出すために
無理やり異形の雰囲気を出そうとしていた昭和天皇像が、
ついにここまで来たかという描かれ方である。
本木雅弘が、リアルに話し、動き、繊細で知的な人間として
演じている。実に新鮮だった。
山崎努の鈴木貫太郎像もインパクトがあった。
この映画は大人の映画だ。
降伏か本土決戦か、戦争に負けるということが、
どれほど屈辱的なことなのか、それがわかる国民も
少なくなってきた。
大人なら見るべき映画である。
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