「SAPIO」編集長と担当編集者に招かれ、一流ホテルの
フレンチを食しながら、『大東亜論』と例の大作の
打ち合わせをした。
編集長が面白いと言ってくれてるから面白いのだろう。
雑誌の売り上げを牽引するような作品を描くのが
望みだから、頑張ろうと思う。
世の中の状況は最悪だが、わしは自分の力を
信じているので、作品で日本社会の空気を変えてしまう
野望に燃えている。
国民の衆院選への関心が驚くほどない。
雑誌は高倉健の特集をしたら売れるが、
選挙の特集をしたら売れないそうだ。
解散の意味がまったくないから、国民はかつてない
シラケ状態で、投票率が戦後最低になる
可能性が高い。
勝手にやってろ、どうにでもなれという心境なのだろう。
投票率が下がるから、自公と共産党が勝つのは
目に見えている。
国民は安倍政権に白紙委任するのだから、
勝手にやればいい。
わしももうどうでもよくなってきたから、自分の作品の
質を上げることだけに希望を繋ごうと思う。
年末まで仕事を一切入れるなと秘書に言明した。
『大東亜論』と例の大作、この二本にだけ集中したい。
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